スペイン気象庁(AEMET)は、10月18日午前10時からバレンシア県南部沿岸とアリカンテ県北部沿岸に、最も高い赤色の大雨警報を出すと17日に発表した。激しく長く降る雨による浸水や河川の急な増水が懸念され、州政府は携帯電話への緊急警報「ES-Alert」で移動を控えるよう呼びかけた。バレンシア市の警戒はオレンジで、市内でも18日の劇場公演中止や催しの延期が決まっている。時刻はスペイン本土の現地時間。
赤色の対象地域と、予想雨量に注意
ラジオ・バレンシアの17日の報道によると、赤色の対象地域では12時間に200ミリを超える雨が予想されている。これは予報であり、すでに観測された雨量ではない。「バレンシア」「アリカンテ」という県名が出ていても、両県の全域が赤色という意味ではない。
AEMETが17日13時27分に作成した特別情報は、18日と19日が今回の悪天候の厳しい日になると予測。ナオ岬周辺では12時間に200ミリを見込み、低地の浸水や小河川・涸れ川の急な増水に注意を促す。背景には上空の寒冷低気圧「ダナ・アダム」と、地中海から流れ込む湿った東寄りの風があるという。一方、雨の分布や量には不確実性があり、影響の場所を正確に特定することは難しいとしている。
州のES-Alertを伝えたエウロパ・プレスによると、17日の通知は赤色対象地域に加え、オレンジのバレンシア県北部沿岸・南部内陸にも送られた。浸水のおそれがある区域を横切らず、交通規制を守り、川筋やその周辺で活動しないよう求めている。浸水しやすい地域にいる場合は高い場所や建物の上階へ移り、海岸沿いの遊歩道などにも近づかないよう呼びかけた。
18日の公演中止、購入済みの券は払い戻し
バレンシア文化機関(IVC)の17日の告知では、市内のリアルト劇場とマルティン・イ・ソレル劇場で18日に予定した公演を中止する。購入済みの券は払い戻し対象で、窓口購入は同じ窓口、インターネット購入は自動返金となる。
また、18日開催予定だったチャリティー行事「Valencia contra el Cáncer」は、主催者が市のオレンジ警戒を理由に延期を発表した。新しい開催日は未定としており、予定どおりの開催を前提に出かけないよう確認したい。
日本の読者への解説
赤色警報の開始時刻まで安全が保証されるわけではない。ベニッサ市の17日の注意喚起も、浸水しやすい場所や沢の近くへの移動・駐車を避け、アンダーパスや冠水した道を決して渡らないよう求めている。旅行中も自治体や気象庁の最新情報を確認し、緊急時は112へ。本稿は17日の発表を18日未明に整理したもので、その後の警戒変更や被害の確定を示すものではない。
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