第59回シッチェス国際ファンタスティック映画祭は10月17日、フランスのマリオン・ル・コロレール監督の『Sanguine』を公式コンペティション部門の最優秀作品に選んだ。医療現場の厳しい労働環境を身体の変容という恐怖で描く作品だ。監督賞は『Ghost in the Cell』のジョコ・アンワル監督、同部門の観客大賞はトラヴィス・ナイト監督の『Wildwood』に決まった。

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労働の圧力を「身体の恐怖」に

映画祭の17日の公式受賞発表が、『Sanguine』の最優秀作品賞を伝えた。カデナ・セールも同日、シッチェスのホテルから生放送した特別番組の記事で受賞を報じ、映画祭財団の責任者や審査員を迎えて今回の映画祭を振り返っている。

映画祭の作品紹介によると、主人公は救急部門で研修する若い医師マルゴ。仕事の要求に応えようと苦闘するなか、同世代の患者に異常な症状が現れ、自分自身の身体にも不穏な変化が起き始める。2026年製作、上映時間は103分で、マラ・タカンらが出演する。

同じ公式作品ページは製作国をフランスとベルギー、言語をフランス語と記載し、今回の上映をスペインでのプレミアとしている。

RTVEの報道は、ル・コロレール監督が金融業界での自身の仕事の経験を病院の物語へ移したと説明している。身体の変形や異変で恐怖を表す「ボディーホラー」を通じ、働く人への圧力を扱った作品として紹介している。

審査員賞と観客賞は別の作品に

公式受賞一覧では、審査員特別賞はグレッグ・ヤゴルニツァー、ラヴィヴ・ウルマン両監督の『Drag』。女優賞は『The Spiral』のジャスミン・トリンカ、男優賞は『Historias de la noche(The Birthday Party)』のブノワ・マジメルが受賞した。

『Wildwood』が獲得したのは、公式コンペティション部門の観客大賞。審査員が選んだ『Sanguine』の最優秀作品賞とは別の賞だ。3CatInfoも17日の受賞報道で、『Wildwood』が観客の支持を得たことを伝えた。ひとつの受賞結果だけでなく、審査員と観客がそれぞれ選んだ作品を分けて見ると、今回の結果をつかみやすい。

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日本の読者への解説

今回のニュースは17日に発表されたコンペティションの受賞結果で、開催中に贈られる名誉賞とは区別される。また、受賞そのものが日本での劇場公開や配信を意味するわけではない。作品を探す際は原題と監督名、どの部門の賞かを併せて確認したい。本稿では未確認の邦題を付けず、原題で記した。

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