セビージャで10月17日、グアダルキビル川河口域への鉱山排水に反対するデモが行われた。参加者は新たな排水開始の見合わせと独立した専門家委員会による影響評価を要求。地元紙ラ・ボス・デル・スルによると、参加人数は国家警察の推計で約1,000人、主催者側の推計で3,000人だった。再開発計画の安全性を巡り、環境団体側と、計画を擁護する州政府・鉱山企業側の対立が続いている。
正午にサン・テルモを出発、新たな排水の見合わせを要求
ラ・ボス・デル・スルの17日付報道では、行進は正午に州政府本部のサン・テルモ宮殿を出発し、セタス・デ・ラ・エンカルナシオンで終了した。川を守る市民団体サルベモス・エル・グアダルキビル、グリーンピース、エコロジスタス・エン・アクシオンに加え、流域の自治体、漁業者団体、農業団体などが参加した。
争点の中心は、コブレ・ラス・クルセスの地下鉱山計画と、アスナルコジャルにあるロス・フライレス鉱山の再開に伴う排水だ。環境団体は、河口域の生態系やドニャーナの自然環境、稲作・漁業、住民の健康への影響を懸念している。排水の危険性や将来の被害についての訴えは、主催者側の主張として区別する必要がある。
独立委員会による評価と許認可の見直しを求める
グリーンピースなど5団体の13日付声明は、新たな排水の一時停止と、独立した科学・技術委員会の設置を要求していた。ロス・フライレスが採掘跡にたまった水を川へ排出するための水利用許可を認めないよう、グアダルキビル川の流域管理当局にも求めている。
エウロパ・プレスの17日付報道によると、デモに参加した地域政党アデランテ・アンダルシアのベゴニャ・イサ州議会議員も、専門家がリスクを評価するまで、新たな鉱山の環境許可を出さないよう州政府に要求した。
一方、エル・パイスの同日報道では、州政府と対象の鉱山企業は計画の安全性を擁護し、独立機関の定期測定と行政監督を含む環境監視計画だと説明している。抗議側の危険性の評価を、双方が合意した結論として扱うことはできない。
日本の読者への解説
今回の動きは、事前に告知されていたデモが実施されたという続報だ。参加人数には推計主体による差があり、約1,000人と3,000人を同じ確定値として読むことはできない。また、主催者が求める許認可の停止や独立委員会の設置は、実現が決まった措置ではない。13日付の団体声明は、新計画で認められた排水はまだ始まっていないと説明しており、過去の操業による排水と、再開後に予定される排水を分けて理解したい。
(出典:ラ・ボス・デル・スル、エウロパ・プレス、エル・パイス、グリーンピース)













