バレンシア州の公立学校教員を組織するSTEPV、CCOO、UGTの3労組は2026年10月15日、未解決の要求について州教育当局が交渉に応じなければ、抗議活動を強め、停止中の無期限ストの再開も検討する姿勢を示した。州教育担当相カルメン・オルティ氏とは10月21日に会談する予定。労組側は11月11日のゼネストへの参加も呼びかけている。今回の発表は、教員の無期限ストが直ちに再開したことを意味しない。
賃金の購買力、バレンシア語教育、施設改善が争点
STEPVの15日付発表によると、3労組は6日の協議で州教育当局が未解決の要求を引き続き交渉することを拒んだとして、オルティ氏との緊急会談を求めていた。21日の会談が確認された一方、労組側は抗議を続け、今学年度の行動日程を今後示すとしている。
地元紙カステリョン・アル・ディアが伝えた要求は、教員の購買力回復、バレンシア語による教育の改善、教育施設の整備など。同紙によると、無期限ストは中止ではなく一時停止という扱いで、学校現場では今後の行動案や日程を検討するための話し合いが進められている。
一方、elDiario.esが掲載したEFEの報道によると、州教育次官ダニエル・マケボイ氏は交渉が途切れたとの批判を否定。州は2026〜27学年度に47回の協議を盛り込んだ日程を提示しており、対話は続いているとの立場だ。労組側は、その日程ではストの原因となった中心的な要求を扱えないと批判している。
20日に教員集会、21日に会談へ
同じEFE報道では、3労組は10月20日、すべての教員に開かれた大規模な集会を予定している。交渉や抗議に向けた立場をまとめるための場となる。21日の会談について、労組側は教育当局が対話の意思を具体的に示す機会になることを求めている。
STEPVは、11月11日のゼネストに教育分野の要求を盛り込み、教員の労働条件と児童・生徒への対応の改善を訴えると説明した。15日の声明では、教員や学生も配属先・通学先で住まいを借りる必要があり、住宅問題の影響を受けていると指摘している。
日本の読者への解説
今後は、教員の無期限ストを再開するかという判断と、11月11日のゼネストへの参加を区別して確認したい。20日の集会と21日の会談はいずれもこれからで、今回の発表から授業への具体的な影響は確定できない。マドリード州で進む別の教員ストについては、2日目の抗議を伝えた記事で紹介している。
(出典:STEPV、カステリョン・アル・ディア、EFE/elDiario.es)













