マドリード州の公立学校教員による無期限ストは2026年10月15日、2日目に入り、教員や家族、学生らが州教育局前で象徴的な「人間の鎖」をつくった。中央政府代表部が示した集会人数は約1万人。参加者は教育への予算・人員の充実や労働条件の改善を求め、アルカラ通りなどで交通を遮った。教員のスト参加率は州が32.2%とする一方、主催側はより高い数字を示しており、集計には隔たりがある。
教育局前の「人間の鎖」、その後シベレス方面へ
エウロパ・プレスの現地報道によると、参加者は正午前からアルカラ通りにある教育局の庁舎を囲んだ。公教育を支える人員や資源を求める行動で、同社の15日付の写真も人間の鎖の様子を伝えている。EFEも同日の教育局前の集会を報じ、中央政府代表部による約1万人という数字を掲載した。
集会には教員のほか家族や学生も加わった。公教育を象徴する緑のシャツと、保育分野のストを示す黄色のシャツが交じり、参加者は笛や掛け声で要求を訴えた。集会後のアルカラ通りやシベレス広場での交通遮断は、地元テレビのテレマドリードも報じている。
参加率は州と労組で隔たり、CCOOは協議への対応も表明
エウロパ・プレスは、州教育局が学校でのスト参加率を32.2%、主催側が62%としたと報道。一方、エル・パイスはCCOOの数字を60%と伝えた。発表主体や報道によって数字が異なり、ここでは一つの確定値にはまとめない。州教育局は、2日目の学校運営は通常どおり進んでいるとしている。
CCOOのマドリード教育部門は15日の声明で、同日正午に予定されていた教員のキャリア制度に関する実務協議には出席しないと表明した。教育局前の集会と時間が重なることなどを理由に挙げ、州側にスト委員会を直ちに招集するよう求めている。これは同労組の判断と要求であり、交渉決着を示すものではない。
今回の共同行動はCCOO、UGTなどの労組と教員団体が呼びかけた。要求には授業担当時間や学級人数の削減、給与の改善がある。14日の開始と夕方の行進については、初日の結果を伝えた記事で紹介している。
これとは別に、CSIFも同日、州の経済・財政・雇用担当部局の前で抗議を行った。エウロパ・プレスによると、給与改善などを求める独自の行動で、教育局前の共同行動とは別に報じられている。
日本の読者への解説
約1万人という数字は街頭の集会人数で、授業を休んだ教員の総数ではない。スト参加率と集会人数を分けて読む必要がある。また、今回伝えた交通遮断は15日の抗議行動中のもので、同じ道路がその後も閉鎖され続けることを意味しない。学校の状況は州側の説明と労組側の評価を区別して確認したい。
(出典:エウロパ・プレス、EFE、テレマドリード、エル・パイス、CCOOマドリード教育部門)













