スペイン北西部のア・コルーニャで10月15日、銀行員が市中心部の金融機関前を巡り、賃上げや人員の確保、人工知能(AI)の導入に伴う雇用保障を求めて抗議した。労組CCOOが呼びかけたもので、Radio CoruñaとEuropa Pressが実施を報じた。CCOOは銀行業界に労働条件の改善交渉を求めており、11月4日にも別の都市で行動を予定している。
Radio Coruñaによると、抗議は午前10時半にサンチェス・ブレグア通りのカイシャバンク前で始まり、BBVA、サンタンデール、サバデル、アバンカの各拠点を巡った。Europa Pressも同じ5行の前での集会を伝えた。参加者が掲げたのは、給与だけでなく、営業現場の働き方や技術の導入をめぐる要求だ。
営業目標の圧力軽減とAI導入に伴う雇用保障を要求
CCOOは、営業目標を達成するための圧力や人手不足、仕事量の増大によって職場環境が悪化していると訴えている。Radio Coruñaは、組合が従業員への調査結果も根拠にしていると報じた。これは組合側が示した問題認識であり、今回の記事で各行の職場状況やAIによる人員削減の実績を独自に認定したものではない。
要求には、賃上げ、職員の世代交代と雇用創出、個人の生活に充てる時間の確保が含まれる。Europa Pressによると、CCOOは変動報酬についても、公正で透明性があり、労使交渉を経た仕組みを求めている。AIについては、導入が雇用や労働条件に及ぼす影響に対し、実効的な保障を求めている。
CCOOの13日付発表では、銀行・貯蓄金融機関の業界別労使協議機関と、農村信用協同組合部門の労使合同委員会を直ちに開くことも要求している。2027年3月以降に始まるとする労働協約交渉を前に、具体的な改善策と交渉の約束を取り付ける狙いだ。要求の提示と、銀行側が条件を受け入れることは別の段階となる。
11月4日はバルセロナなどで行動予定
次の11月4日について、CCOOの公表日程にはバルセロナ、セビリア、ムルシア、アルバセテ、サラゴサ、ビルバオが挙がっている。ア・コルーニャの15日の抗議を伝えたEuropa Pressも、組合が4日に行動を続ける方針を報じている。日程は今後の予定であり、実施結果ではない。
CCOOはこの銀行業界の行動を、賃金や住宅、生活条件を掲げる11月11日のゼネストにつながる秋の運動の一部と位置付けている。4日の業界別行動と11日のゼネストは別の日程だ。
日本の読者への解説
今回確認されたのは、銀行員が労働条件の改善を求めて行った抗議と、組合が公表した次の予定である。集会の日程だけから、銀行の全支店が休むと判断することはできない。現地で窓口を利用する場合は、利用先の支店の営業案内を確認したい。ゼネストの要求は11月11日のゼネストをめぐる既報で整理している。













