スペインのナショナル・デーの祝日で、連休の最終日だった10月12日(月)の午後、マドリードとバルセロナを結ぶ高速鉄道で、走行中の高速列車AVEから火が出て、両都市の間の運転が4時間以上止まった。火が出たのはマドリードのアトーチャ駅を14時27分に出たフィゲラス行きの列車で、16時5分ごろ、サラゴサ県のリクラ付近で最後尾の動力車で火災が確認された。スペイン国鉄(Renfe)によると、乗客283人は列車から避難し、けが人はいない。線路を管理するAdifは20時半すぎ、消火と線路の点検を終えて、運転を徐々に再開しているとXで発表した。ただ、焼けた列車を撤去するまで、リクラ〜プラセンシア・デ・ハロン間は上下の列車が1本の線路を使う単線運転となり、遅れが出るおそれがある。Renfeは影響を受けた乗客の切符の変更と払い戻しを無料で受け付けている。
乗客は避難、2人が手当てを受ける
Renfeによると、火が出たのは列車の最後尾の動力車で、乗客は安全の手順に沿って列車から降りた。めまいを訴えた女性と、移動に制約のある人の2人が手当てを受け、Renfeと提携する赤十字が乗客の対応にあたった。避難した乗客を380人とする報道もある。列車は1991〜95年に製造され、その後改修を受けた100系。Renfe幹部のセルヒオ・ブエノ氏は、列車の点検と整備は適切に行われていたと説明した。出火の原因は分かっていない。
3社とも運転を見合わせ
同じ線路を使うRenfe、Iryo、Ouigoの3社が、いずれも運転を見合わせた。マドリードを出た列車はカラタユまで、バルセロナを出た列車はサラゴサまでしか進めなかった。避難した乗客を乗せるバスがリクラに手配され、残りの区間を道路で運んだ。ブエノ氏は夕方、出火の時点でRenfeの列車14本が走っており、影響を受けた人は4,500〜5,000人だと説明した。EFE通信によると、ブエノ氏は夜、出発できなかった列車も含めて影響は33本、1万2,979人だったと説明し、駅で止まっていた列車は23時ごろに動き出す見込みだと述べた。
旅行者が確かめること
単線運転がいつ解消し、13日(火)の運転が平常に戻るかは、12日23時の時点で発表されていない。Adifは、最新の情報を利用する鉄道会社で確かめるよう呼びかけている。スペインのニュースサイトQue.esによると、Renfeの切符の変更と払い戻しは、アプリ、ウェブ、駅の窓口や係員で手続きできる。対象となる列車や期限は、Renfeの案内で確かめたい。IryoやOuigoを利用する人も、各社の案内を確かめておきたい。連休最終日の帰りの交通の見通しはこちらの記事で伝えた。













