同性婚合法化から20年

2005年7月、スペインで同性婚が合法化された。同年10月、当時裁判官だったフェルナンド・マラルスカ氏は、男性パートナーと結婚した。その数カ月後、彼は『エル・パイス・セマナル』のインタビューで、自身の経験を語っている。当時、「非常に大きなカミングアウトだった」と振り返る同氏は、現在、内務大臣としてスペインの治安を担っている。

過去の問いかけと現在

インタビューの中で、マラルスカ氏は「なぜ女性や同性愛者は安心して暮らせないのか?」という問いを投げかけていた。これは、性的少数者や女性が直面する社会的な偏見や差別に光を当てるものであった。20年が経過し、スペインは性的少数者に対する権利保障において世界をリードする国の一つとなったが、マラルスカ氏は、社会における完全な平等の実現にはまだ課題が残ると指摘している。

日本の読者への解説

スペインにおける同性婚の合法化は、日本における議論とは異なり、比較的早期に実現した。マラルスカ氏のような公人が自身のセクシュアリティをオープンにし、社会的な課題について発言することは、スペイン社会におけるLGBTQ+の受容度を示す象徴的な出来事と言える。日本ではまだ同性婚が法制化されておらず、公人のカミングアウトも限定的であることから、スペインの事例は、権利向上に向けた社会的な変化のあり方について考える上で参考になるだろう。

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