スペインのワイン専門メディア「Noticias del Vino」は10月20日の旅行欄で、カタルーニャ州ジローナ県の中世の村ペラタリャダ(Peratallada)を「トスカーナと間違われる、バルセロナから90分の隠れた村」として紹介した。記事は、流行りの曲をつけた短い動画がSNSでこの村の人気を押し上げていると書いているが、どの媒体でどれだけ見られたかは示していない。ペラタリャダは人口2,000人に満たないフォラリャック町の一地区で、地名は「切られた石」を意味する。岩盤を掘った堀、12〜13世紀に三重に築かれた城壁、11〜14世紀の城館、13世紀初めのロマネスク様式の教会が残り、1975年に国の「歴史芸術的建造物群」に指定された。バルセロナからは車で約1時間半。公共交通では、郡の中心ラ・ビスバル・ダンプルダーから、予約制のオンデマンド・バスで行くことができる。

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どんな村か

ペラタリャダは、ジローナ県バイシュ・アンプルダー郡のフォラリャック町に属する。町役場によると、ガバレス山地とアンプルダー平野が接する場所にあり、地名は10世紀から記録に残るとされる。町の観光局によれば、1065年にはすでに城があったことが記録からわかる。14世紀にジローナ司教を務め、ジャナラリタット(現在のカタルーニャ自治州政府の前身となった中世の機関)の初代首班とされるベレンゲル・デ・クルイリェスの出身地でもある。

村は1975年の政令で国の「歴史芸術的建造物群」に指定された。カタルーニャ州の重要文化財(BCIN)でもあり、2008年に州政府が保護する範囲を見直している。

見どころ

岩を掘った堀と三重の城壁 町役場は、村を囲む堀を「岩盤を掘った大きな堀」と説明している。城壁は12〜13世紀に造られた三重の囲いで、門のうち唯一よく残っているのが「ポルタル・デ・ラ・ベルジェ(聖母の門)」だ。

城館 城館は11〜14世紀の建物とされる。町の観光局によると、長く農家として使われたあと、所有者のトロエリャ・デ・モングリ伯爵家が1965年ごろから修復を始めた。内部の公開状況は、観光案内所で確かめたい。

サン・エステベ教会 13世紀初めのロマネスク様式の教会で、身廊が2つあり、それぞれが半円形の後陣で終わる。正面には半円アーチの入口と簡素なバラ窓がある。町の観光局によると、内部は見学できない。

レス・ボルテス広場 独特のアーケードがある広場。村の伝統的な家は、1階が石のヴォールト天井の倉庫や酒蔵になっていることが多く、16世紀の家も残る。

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行き方と訪ね方

Noticias del Vinoによると、バルセロナからは車で約1時間半。紹介記事は、車は村の外の駐車場にとめるよう勧めている。

公共交通では、バルセロナからの直通の路線はない。郡内の路線バスは主にモベンティス・サルファ(Moventis Sarfa)が運行している。町役場の2025年2月の案内によると、郡の中心ラ・ビスバル・ダンプルダーからは、ペラタリャダを通るオンデマンド・バス「Clic.cat」のR1系統が月曜から土曜まで走る。乗車の30分前までにアプリか電話で予約が必要で、運賃は1回1.90ユーロ。バルセロナからラ・ビスバル・ダンプルダーまでの路線バスの時刻は、モベンティスの公式サイトで確かめたい。

観光案内所はカステイ広場(Plaça del Castell 3)にあり、町の観光局によると、開いているのは10時30分〜13時30分と16時〜20時(時期により変わる場合がある)。今年(30回目)の中世市の会期は10月3・4日で、すでに過ぎている。

日本の読者への解説

ペラタリャダは、バルセロナに滞在する旅行者が日帰りで訪ねられる距離にある。車があれば、コスタ・ブラバの海沿いの町や、ジローナの旧市街と組み合わせて1日で回ることもできる。

公共交通を使う場合は、ラ・ビスバル・ダンプルダーまでバスで行き、町役場が告知している予約制のオンデマンド・バスに乗り継ぐ方法がある。本数や予約の手間を考えると、レンタカーか、ジローナ周辺を回るツアーを使う方が動きやすい。教会の内部は見学できないので、楽しみ方は石造りの町並みと堀、城壁を歩いて眺めることが中心になる。

なお、紹介記事は、誰がこの村をトスカーナと間違えたのかは示していない。人が暮らす小さな村なので、写真を撮るときは住民の家や生活に配慮したい。

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