マドリードのシベレス広場に10月20日、黒い三角形の作品「Panóptico(パノプティコ)」が登場した。市が高さ20メートルと案内する期間限定の作品だ。作者は都市空間への大規模な作品で知られるSpY。市の同日発表によると、CentroCentroの正面前で24日まで、毎日10〜20時に無料で見学できる。各所の小さなのぞき穴から周囲を見る仕組みで、広場の建物や風景をいつもと違う角度から体験する。
のぞき穴で切り取る、見慣れた広場
作品は、文化プログラム「Madrid es Paisaje」のために、この場所に合わせて制作された期間限定のインスタレーションだ。大きな黒い構造物が広場の視界に入り、近づくと全景とは異なる建築の断片が見えてくる。市は、隠すことと見せることの間を行き来する仕掛けだと説明している。
地域テレビTelemadridも20日午前、広場に現れた三角形の塔を紹介した。高さの異なる位置に設けられた小さな開口部が、周囲を眺めるのぞき窓になる。単に遠くから作品の形を見るだけでなく、通行人が近づいて風景の見え方を変えることが、この企画の中心にある。
同局の番組に出演した市の都市景観・パブリックアート担当のダビド・レハノ氏は、よく知る場所に対する見方を変え、芸術によって日常の景観がどう変わるかを考えるのが狙いだと説明した。市の文化・観光・スポーツ担当のマルタ・リベラ・デ・ラ・クルス氏も同日、作品を訪問した。市は、日常の景観との関係を見直す提案だとしている。
24日までの短期公開、10〜20時
市が案内する公開期間は10月20〜24日の5日間。場所はシベレス広場の文化施設CentroCentro正面前で、見学は無料、時間は10〜20時となっている。20日の見学時間は終了しており、21〜24日もこの時間帯の公開が案内されている。20日付のTime Out Madridも、24日まで同じ時間帯で自由に見学できると伝えている。
「Madrid es Paisaje」全体の会期と、この作品の公開期間は異なる。プログラムは11月8日まで続くが、Panópticoの案内は10月24日までだ。市内の景観ツアーなどの受付については、無料景観ツアーの後半日程と予約案内で紹介している。
日本の読者への解説
今回の作品は、街の風景をどう見るかが主題になっている。市の説明では、穴を通して建物の一部を眺め、広場全体の印象との違いを楽しむ構成だ。旅行中に訪れる場合は、文化プログラム全体が続いているからと公開期限を取り違えず、24日までの10〜20時という作品固有の案内を確認しておきたい。













