バレンシア州政府は10月19日夜、豪雨「アダム」に伴う屋内待機・移動制限が同日夕方まで続いていた8自治体について、制限を解除すると発表した。Europa PressとEFEが、統合運用調整センター(CECOPI)の会合後の州の緊急対応担当相の説明として報じた。軍緊急部隊(UME)の動員も解除し、緊急対応を状況1へ引き下げる一方、避難者の受け入れや復旧対応は続ける。
バレンシア県5自治体、アリカンテ県3自治体
対象はバレンシア県のベルレグアルド(Bellreguard)、ダイムス(Daimús)、ミラマル(Miramar)、オリバ(Oliva)、ピレス(Piles)と、アリカンテ県のシャビア(Xàbia)、ペゴ(Pego)、エルス・ポブレツ(Els Poblets)。両県はバレンシア州に属する。州都バレンシア市全域で続いていた制限を解除した、という発表ではない。
フアン・カルロス・バルデラマ州担当相は、天候と海の荒れが改善したことを解除の理由に挙げた。夕方まで残されていた8自治体の制限が、その後の会合を経て解除されるという同日中の更新で、午後の「8自治体では継続」という案内とは時点が異なる。
Europa Pressによると、ラ・サフォルとマリナ・アルタでは状況1の対応を続ける。担当相は20日も救助に備えた航空態勢を残すと説明した。UMEの動員解除により、地域の救助・支援活動まで一斉に終わるわけではない。
道路復旧と避難者支援は継続
州政府は19日の別の公式発表で、州道約10路線の通行回復に向けて作業していると説明した。主な支障はラ・サフォルとマリナ・アルタの冠水や土砂の崩落。CV-60、CV-686、CV-700、両地区を結ぶCV-715などを挙げ、作業の進行に応じて順次通行を回復させるとしている。この発表は、全路線の開通完了を伝えるものではない。
また、EFEとEuropa Pressは、帰宅できない人などのためにシャビアとオリバの避難施設を維持すると報じた。Europa Pressによると、担当相は20日から地下室などの排水作業を始めると説明。河川の流量はゆっくり減っているが、海沿いの一部では水を海へ排出できない場所もあるという。
日本の読者への解説
移動制限の解除と、目的地までの道路や交通機関の復旧は、別々に確認する必要がある。今回の報道は19日夜の解除発表についてで、すべての道路・鉄道の通常運行を保証するものではない。周辺で移動を予定している人は、自治体と利用する交通機関の最新案内を確認したい。18日夜からの鉄道の運休については、バレンシア周辺2区間の運休を伝えた前報にまとめている。













