ムルシアの公共交通で、10月15・22・29日の木曜日に予定されていたストライキが解除された。ムルシアと周辺地域の市内・都市間バス、ムルシアの路面電車、カルタヘナの市内交通が対象だ。労使が14日に賃上げなどで合意したことを、地元ラジオのRadio Murciaと地元メディアMurcia Plazaが報じた。3年間の労働協約につながる暫定合意で、争点だった年間勤務表(勤務日・休日の予定)は会社ごとの交渉に持ち越す。
残る木曜3日間のストを取りやめ
Radio Murciaは14日夕方、今後の10月の木曜日に予定していたストを取りやめたと報じた。同局は、バス会社モンブスの従業員委員会のフランシスコ・トマス・ムニョス委員長に、労使が暫定合意に達したことを直接確認している。
もともとの日程は8・15・22・29日。8日のスト後も行動継続が予告されていたが、今回の合意で残る3日間の予定が変わった。Murcia Plazaも14日、15・22・29日のスト解除を明記した。
賃上げで合意、年間勤務表は企業別に
合意が目指す協約の期間は2026〜2028年の3年間。Radio MurciaとMurcia Plazaによると、賃上げ率は2026年が2.9%、2027年が4.68%、2028年が2%となる。Murcia Plazaによると、2027年は消費者物価指数の上昇率が合意値を上回れば、それに合わせて賃金を見直す条項もある。同メディアは、ムルシアの労働調停・仲裁機関OMALの支援を受け、労使が合意したと報じた。
労働条件では、協約に定める祝日14日を休暇日数の計算に含めないことや、路面電車運転士の職種区分を協約に設けることも盛り込まれた。一方、労組が求めていた年間勤務表は、地域全体の協約には入らず、各社で交渉する。
スト解除と、すべての要求が解決したことは分けて捉える必要がある。賃金などで折り合いがついた一方、先々の休日を把握して生活の予定を立てたいという要求については、企業ごとの交渉が残る。
日本の読者への解説
旅行中に注意したいのは、10月の木曜日のストを予告する古い案内と、14日の解除情報の違いだ。15・22・29日に対象のバスや路面電車を使う計画なら、解除後の案内を確かめたい。今回確認できたのは、この労使紛争に伴うストの取りやめであり、個々の便の運行実績や遅延の有無まで保証する情報ではない。
バルセロナでも別の労使交渉で10月の部分ストが解除されている。対象地域と日程の違いは、TMBバスのスト解除の記事で確認できる。













