バルセロナの市バスを運営するTMBは10月14日、労使が新しい労働協約の主要事項で暫定合意し、同日と今月の残る5日間に予定されていた部分ストライキが取りやめになったと発表した。対象は14・15・20・22・27・29日。地元メディアのベテベとトット・バルセロナも解除を報じており、15日以降に市内を移動する人は、この日程のストを前提に旅程を変える必要はなくなった。
15日以降の5日間も取りやめに
トット・バルセロナによると、合意に至ったのは14日未明。前日の13日には組合側が交渉の隔たりは埋まっていないとしてストの継続を訴えており、直前の転換となった。ベテベも、14日だけでなく、10月に予定されていたほかの5日間の中止を伝えている。
TMBは13日の発表で、14日のストは9〜11時、19〜21時、23時〜翌1時の3つの時間帯を予定していると案内していた。州政府が定めた最低限の運行は、ストの時間帯のうち混雑する時間に40%、それ以外に20%だった。これは解除前の案内であり、今後の利用計画にそのまま当てはめないようにしたい。
休日を増やし、週35時間へ段階的に
合意の中心は、休日の増加と、それに伴う労働時間の短縮だ。TMBによると、バス部門の従業員は2027年に年間の休日が10日増え、週の労働時間は35時間に近づく。週末に休める日を増やす新たな仕組みも盛り込んだ。ベテベも、休日の増加と週末の休みの改善を報じている。
ただし、2027年から一律に週35時間になるという発表ではない。TMBは、協約の有効期間中にさらに3日分の休日を加えて週35時間を実現するには、欠勤の減少や業務改善によって、追加の人員を雇うための十分な経費節減を確保することなどが条件になると説明している。暫定合意では、新しい労働協約の有効期間を4年間とする。今回は交渉中の主要事項についての暫定合意だ。
日本の読者への解説
旅行者にとって大切なのは、10月の6日分の部分ストが解除されたことと、労働時間の短縮が段階的な条件付きの内容であることを分けて読む点だ。今回の解除は、バルセロナのあらゆる交通機関に遅延や運休がないと保証するものではない。乗車前には利用路線の最新案内を確認したい。予告時の日程と背景は10月9日の記事にまとめている。
(出典:TMB〈10月13・14日の発表〉、ベテベ〈betevé〉、トット・バルセロナ〈TOT Barcelona〉)













