カタルーニャ独立派の政党ジュンツの幹部、トニ・コミン元州政府委員は、10月24日(土)にブリュッセルから戻り、正午ごろにフランス側から山の峠を歩いて国境を越えて、9年ぶりにスペインに戻る予定だ。EFE通信などが13日、コミン氏が近しい人に送った手紙の内容として伝えた。コミン氏は手紙で「亡命者への恩赦はもう現実になった。9年たって、ようやく完全に自由な身で家に帰れる」と書いた。スペイン最高裁のパブロ・リャレナ判事は10月6日、コミン氏、カルラス・プッチダモン元州首相、リュイス・プッチ元州政府委員の3人の国内の逮捕状を効力停止にしているが、恩赦の適用の最終判断は13日の時点でまだ出ていない。プッチダモン氏の帰国は別になる見通しで、EFE通信によると、11月29日の総選挙の選挙運動のさなかを避け、選挙後を考えている。

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峠を歩いて1時間ほど

EFE通信とヨーロッパ・プレス通信によると、コミン氏は「北カタルーニャと南カタルーニャを結ぶ峠の一つ」を正午ごろに歩いて越える。北カタルーニャはフランス側のカタルーニャ地方を指す。コミン氏は1時間ほどの道だとして、近しい人に同行を呼びかけたが、「誰も何かを強いられていると感じる必要はない」とも書いた。峠の名前や、どこに着くかは伝えられていない。

コミン氏は国境を、カタルーニャを分け、自由な身で帰ることを妨げてきた「悲しい行政上の線」と表現し、「帰国の準備をする時だ」と書いた。ヨーロッパ・プレス通信によると、この時をプッチダモン氏やプッチ氏と分かち合いたいとしている。

逮捕状は効力停止、恩赦の適用の判断は

憲法裁判所は10月6日、独立派の指導者の一人、ドロルス・バッサ元州政府委員の申し立てを認め、公金横領の罪にも恩赦を適用する新たな判断を出すよう最高裁に命じた。これを受けてリャレナ判事は同じ日、2017年の独立宣言のあとベルギーに渡り、国外にとどまっている3人の国内の逮捕状を、新たな判断が出るまでの暫定的な措置として効力停止にした。恩赦を3人に適用するかどうかの最終的な判断は、13日の時点でもまだ出ていない。地元のニュースサイト、カタルーニャ・プレスなどは13日、リャレナ判事が恩赦を適用する決定を、当事者の意見書の期限の16日(金)以降、有力なのは19日(月)か20日(火)に出し、そのあと最高裁の刑事部が裁判の手続きを正式に打ち切る見通しだと伝えた。経緯は10月7日の記事で伝えている。

EFE通信によると、コミン氏は2024年6月の欧州議会選挙でジュンツの名簿の1位で当選したが、就任には下院の建物にある中央選挙管理委員会に本人が出向いて手続きをする必要があり、逮捕を避けるためにそれをしなかった。コミン氏は先週の会見で、2024年に投票した人の代表として議席を得ることを急ぐ必要があると訴えていた。

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