スペイン経済
12 件の記事

スペインの住宅パラドックス:770万戸の「非主要住宅」が浮き彫りにする構造問題
スペインでは住宅不足が深刻化する一方、全住宅の約3割にあたる770万戸が別荘や空き家などの「非主要住宅」であることが明らかになった。この矛盾は、観光立国としての光と影、地域間の不均衡、そして歴史的な住宅所有文化が複雑に絡み合った根深い問題を提起している。

スペイン経済、2026年第2四半期も力強い成長を維持 消費と投資が牽引し0.7%増
スペイン国立統計局が発表した2026年第2四半期のGDPは前期比0.7%増と、欧州主要国が停滞する中で異例の力強さを見せた。本稿では、好調な内需の背景にある構造的要因と、EU復興基金の効果、そして高金利下で成長を続けるスペイン経済の特異性を分析する。

ニーニョ・ベセラ氏、スペイン経済に警鐘「産業再興の列車はもう来ない」
著名経済学者サンティアゴ・ニーニョ・ベセラ氏が、スペインとカタルーニャの産業構造の脆弱性を厳しく指摘した。同氏は、高付加価値産業への転換機会を永久に失い、観光・サービス業に依存する低成長モデルから抜け出せないと分析。その発言の背景と意味を深掘りする。

世界的なコーヒー需要急増の衝撃:ネスレはアジア市場へ、スペインの日常は変わるか
世界最大の食品企業ネスレが、2040年までに世界のコーヒー消費量が50%増加すると予測。伝統的なお茶文化圏である中国やインド市場の開拓を急ぐ一方、気候変動による生産不安も深刻化している。この需給ギャップは、スペインの日常に根付く「一杯のコーヒー」の価格と文化を根底から揺るがしかねない。

スペイン経済、好調の裏に潜む住宅危機:クエルポ経済相が語るサンチェス政権の課題
スペインのクエルポ経済相は、欧州トップクラスの経済成長を誇る一方、深刻な住宅危機を「最優先課題」と認めた。その発言は、マクロ経済の成功と国民が直面するミクロの困難との乖離を浮き彫りにする。特効薬なき住宅問題への取り組みから、サンチェス政権が直面する構造的課題と政治的限界を読み解く。

米国、メキシコ・カナダとの貿易協定(USMCA)の自動更新を拒否、毎年見直しへ
2026年7月1日、米国政府はメキシコ、カナダとの貿易協定(USMCA)の6年ごとの自動更新を行わず、年次レビュー制度に切り替えると発表した。この決定は北米のサプライチェーンに深刻な不確実性をもたらし、メキシコに巨額の投資を行うスペイン企業や日本企業に直接的な影響を与える。

スペイン経済紙が報じるアジアAI株ブーム、欧州の焦燥と戦略的活路
スペインの経済メディアが、日本や台湾、韓国を中心とするアジアのAI関連株の熱狂を大きく報じている。これは単なる海外市況の解説ではない。AI開発競争で周回遅れにある欧州、特にスペインの焦りと、デジタルハブとしての生き残りをかけた国家戦略の模索を映し出す鏡である。

スペインの抹茶ラテ行列の裏で、宇治の碾茶は最大2.7倍に高騰している
マドリードやバレンシアのカフェで抹茶ラテの売上が前年比50%伸び、定番ドリンクへと定着しました。だが同じ抹茶を生む宇治では、猛暑による碾茶の減産と世界的な需要爆発が重なり、老舗が購入割当に踏み切るほどの品薄と価格高騰が起きています。日常の一杯の裏で進む、産地が買い負ける逆説を読み解きます。

欧州委、年金への欧州基金流用を容認 スペイン野党の批判を牽制
スペインで、欧州連合(EU)からの復興基金の一部が年金支払いに流用されたとして野党・国民党(PP)が政府を批判していた問題で、欧州委員会がスペイン政府の対応を容認する見解を示しました。

米中関係、スペイン経済への影響
中国はスペインにとって既に2番目の貿易相手国であり、経済的な結びつきを強めている。一方で、米国からの投資も依然としてスペイン経済の鍵を握っており、両国の関係性はスペインにとっても無視できない重要性を持つ。
