ロルカへの再評価を訴え

スペインの劇作家アルベルト・コヘネロ氏は、ロルカ作品への関心が薄れている風潮に疑問を呈しています。彼は、「ロルカに飽きたという人がいるようだが、シェイクスピアに飽きたというイギリス人は見たことがない」と述べ、ロルカの作品が持つ普遍的な価値を訴えました。コヘネロ氏自身、若き日にロルカの『血の婚礼』を読み、演劇の世界に魅せられた経験を持つと語っています。

ギリシャ神話と現代演劇

コヘネロ氏の作品は、しばしばロルカや古代ギリシャの神話、そして現代的なテーマが融合しています。彼は、演劇という空間が、孤独な人々をも繋ぎ合わせる「交わり」を提供すると考えており、自身の創作活動においても、過去と現在、神話と現実が交錯する世界を描き出しています。最近では、自身の戯曲三作をまとめた作品集をカテドラ社から出版しました。

日本の読者への解説

スペイン文学を代表する詩人・劇作家フェデリコ・ガルシア・ロルカは、日本でも広く知られています。しかし、彼の作品が持つ現代的な意味合いや、スペイン国内での受容のされ方については、あまり知られていないかもしれません。コヘネロ氏の指摘は、古典文学が時代と共にどのように評価され、あるいは忘れられていくのか、という普遍的な問いを投げかけています。また、ギリシャ神話やロルカといった古典的モチーフを現代演劇に活かす手法は、日本の創作活動にも通じるものがあるでしょう。

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