今年最後のスペイン中央政府閣僚会議を独立機運の高まっているカタルーニャ州都バルセロナで21日行い、「対話」の歩み寄りを見せたペドロ・サンチェス首相内閣に対し、独立派市民らは抗議デモを実施。 朝から主要高速道路封鎖や独立派市民と警官らとの間で衝突が相次いだ。
カタルーニャ州独立推進民間組織「共和国を守る会」CDRが呼びかけた抗議デモでは朝から警官隊との衝突が相次ぎ、77人が軽いけが(うち30人はモススダエスクアドロ自治州警察)、13人が逮捕された。
同じく独立推進民間組織「カタルーニャ国民会議」ANCなどが呼びかけた大規模な抗議デモに4万人(地元警察発表)が参加、独立を訴えた。
また、この日の閣僚会議で「エル・プラット国際空港」の名称を「ジョセップ・タラデイヤス国際空港」に変更すると発表。 独立派市民らからは、「そのような機嫌取りは必要ない。」との声も出ている。
さらに、このデモ行進ではドイツ国旗がよく見受けられた。 これは、カルラス・プッチダモン前州首相被告人がドイツで拘束された時、ドイツ地方裁判所が「反乱」はなかったとして「公的資金横領」の容疑のみでスペインに身柄受け渡しを行おうとしたことに起因する。
スペイン政府国家警察(ポリシアナショナル)の車両が通過するだけで市民からブーイング