国内外のテロや政治犯等を中心に裁判を行うスペイン全国管区裁判所のイスマエル・モレノ判事は11日、中国工商銀行ICBCに対し、犯罪組織から受け取った現金を資金洗浄していたとして提訴したことが分かった。
判事によると、多くの中国国籍に犯罪組織からマドリード支店で現金を受け取り、資金洗浄を行っていたとみており、2011年から2014年の間におよそ2億1400万ユーロの資金の流れがあったとのこと。
同裁判所は、犯罪組織からの隠し資金を現金で受け取り、他の金融商品などに変え中国へ送金していたとしてICBC重役7人を嫌疑にかけた。
これは、中国犯罪組織のリーダーとされるガオ・ピン容疑者の捜査で明らかになったもので、2015年から検察当局は「オペレーション・スネーク」と称して捜査を進めていた。
この他、ICBCルクセンブルグ支店とも関係があるとみて資金の流れなどの捜査を進めている。