スペインのペドロ・サンチェス首相は28日、スペイン国営放送(TVE)のインタビューで、ロシアより侵略を受けているウクライナに対し、現在のところ直接的な武器供与は行わないと表明したことが分かった。
インタビュー内でサンチェス首相は直接的な武器供与は行わないと語ったが、欧州連合を通じて4億5000万ユーロの支援金を送る予定。 また、既に同国に対し、ヘルメットや防弾チョッキなどの人道的支援を送ったと語った。 直接的な武器供与を行わない理由として、急進左派PODEMOS党の反対があったことが噂されているが、インタビュー内ではその点に関しては触れなかった。 首相はこの支援金により、間接的にウクライナに武器が供与されるだろうと考えている。
また、ドイツのように、今回の侵略行為を受けてスペインが軍事費を増やす可能性に関して、サンチェス首相はこれを否定した。 サンチェス首相はインタビューで、首相に就任した時点で防衛費はGDPの0.9%、現在1%、2024年には1.22%となることが予定されている為、国防費を増やす必要はないとの結論に至ったとのこと。