2017年10月1日にカタルーニャ州の独立を問う「違法な」住民投票強行および一方的な独立宣言(のようなもの:(なぜなら宣言をしていないから))に関与したとして、スペイン最高裁判所より元独立推進民間組織会長らを含む元州政府官僚らへの実刑判決に抗議したデモが続く中、バルセロナ市は一部暴徒化したデモ隊などにより破壊された被害額を約310万ユーロ(2019年10月24日のレートで約3億7,503万244円)と試算したことが、地元メディアの報道により分かった。
市の発表によると、ゴミコンテナー1044台、ゴミ箱358個、くずかご180個が燃やされたほか、12本の街路樹が燃やされ、45本の街路樹が被害を受け、290か所の公園が修復を必要となったとのこと。
また、暴徒化したデモ隊が警察隊に向けて石を投げるために歩道のタイルがはがされたため、約6,400平米を修復しなければならず、5本の外灯、3か所の電気配線工事、7か所の下水道工事が必要となった。
このほか、バルセロナ交通局のバスターミナル、貸自転車サービス・ビシング、パーキングメーターなども被害を受けた。
更に、バルセロナ市警察車両2台、バルセロナ消防6台も被害を受けた。
長引くデモ抗議活動の間、カタルーニャ州全体で593人が病院に搬送され、そのうち339人はバルセロナ市内で怪我をしたとのこと。 エル・プラット国際空港では115人が病院に搬送されていた。
デモ抗議後の市による清掃では、夜間に100人、日中は175人態勢で清掃業務が行われていたが、先週金曜日からの大規模なデモ抗議後は、夜間に140人、昼間に210人と清掃業務を強化していたとのこと。
デモ抗議では、多くの独立派市民らが平和的な抗議活動を目指していたものの、州外などから集まったとされる無政府主義者、反体制組織が、一部の過激派組織と合流し、警察隊と激しく衝突していた。