スペイン高速鉄道AVEのローコスト版”EVA”を来年から運行開始へ
スペイン国鉄(ERNFE)は6日、スペイン高速鉄道(AVE)のローコスト版でスマートトレイン版EVAの運行を、来年2019年をめどに開始すると発表した。
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スペイン中央政府イニィエゴ・デ・ラ・セルナ勧業相は6日、AVEのローコスト版及びスマートトレイン版であるEVAのサービスを現行のAVEより約20%~25%安い料金で2019年から開始する予定であると発表したことが分かった。
今回発表された新サービスにより、若者を中心に多くの利用者増を見込んでおり、現在のカーシェアリングサービス「blabla car」利用者や、長距離バス利用者を取り込む狙いで、最大で65万人の利用客増を試算している。
EVAのサービスを開始する路線は、マドリード-エル・プラット(バルセロナ)間で、一日あたり片道5本を運行する予定。 一年あたり1050万人の利用客を見込んでいるが、段階的に他のAVE路線にもEVAサービスを拡大していく予定。
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EVAでは紙媒体のチケットを廃止し、指紋などの生体データを含むデジタル(e)チケットを利用する予定。 全ての路線で無料Wifiを提供する予定で、専用アプリを利用することにより、現在の運行状況や、到着後の現地情報などを手に入れることができる。
このほか、EVAチケット+タクシー、EVAチケット+近距離電車、EVAチケット+地下鉄、EVAチケット+バスなど、他の交通機関とも合わせて購入することができ、利用客のドア・ツー・ドアサービスを目指す。
また、カフェテリアデッキの他、EVAの新たな車両として3人掛けシートが対面のミニグループ・ファミリーシート、子供用ゾーン、スキーやゴルフなどの荷物の保管用に最適な特別手荷物保管所などが完備される予定であるとのこと。
今回、バルセロナ側がサンツ駅ではなかったことに関して、勧業相は「バルセロナ市民のうち25%はサンツ駅に向かうよりエル・プラット駅に向かう方が早く着くうえ、バス、地下鉄、近距離電車、国際空港など、様々な交通機関を利用することができる。」と回答。