カタルーニャ州モススダエスクアドロ自治州警察が米国からの多発テロ警告書類を破棄しようとした疑いが発覚(エル・ペリオディコ紙)

2017年8月17日にカタルーニャ州で発生した同時多発テロ事件(カンブリスとバルセロナ)に関して、米国からモススダエスクアドロ自治州警察に対しテロ発生の警告がなされていたが、その原本を処分しようとしたことが、現地メディア”エル・ペリオディコ”の報道により分かった。

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報道によると、米国の諜報機関筋から2017年5月25日付でモススダエスクアドロ自治州警察に対し2017年夏ごろに過激派テロ組織”イスラム国”による、観光客を狙ったテロの犯行の可能性があり、特にバルセロナの繁華街ランブラス通りが狙われる可能性を示唆した警告書が送付された。 この警告書にはモススダエスクアドロ自治州警察の頭文字である”MOS”と、2017年を示す17、また送信が10回目である”10”が記載されており、少なくともこの日までに10回のコンタクトがあった可能性があると報じている。

この情報を受け、2017年6月2日付で自治州警察内部文書が作成されたことも明らかになった。

エル・ペリオディコ紙ではすでに米国からの警告があったことを8月17日付で報道していたが、8月22日に当時の内務大臣フォルンは「米国諜報機関とのコンタクトはない。 そのようなつながりを持ちたい。」と発言。 更に28日に当時の自治州警察長官トラペロは「嘘。」と発言しており、事前に米国からテロの犯行が起こる可能性があるという警告を受け取っていなかったと、エル・ペリオディコ紙に抗議していた。

しかし、この機密文章が明るみなった経緯が非常に特殊であった。

ときは2017年10月26日。 10月1日にカタルーニャ州分離独立を問う違法な住民投票で、国家警察と治安警察が違法な住民投票を阻止するために住民に暴力を振るう映像が流れ、州警察は住民を守る振舞いを行い、州首相と首相との間で瀬戸際外交が行われる中、一方的な独立宣言がされる前日だった。

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一台のバンとモススダエスクアドロ自治州警察車両2台が、古くなった書類や必要がなくなったもの等を処分するため、サン・アドリア・デル・ベソスにある廃棄物処理施設に向かう際、施設の前で国家警察が自治州警察車両を裁判所命令の元検閲、廃棄しようとした36箱分の証拠品などを押収した。  この時、一方的な独立に関する証拠品の廃棄を阻止するための措置であったが、その中には”その年”の8月分の機密書類が発見された。

歴史に”もしも”はないが、”もし”同テロの犯行を計画していたグループが使用していたアジトで1回目の爆発時にモススダエスクアドロ自治州警察が、治安警察の爆発物処理班の捜査を受け入れていれば、”もし”モススダエスクアドロ自治州警察がこの警告書に基づいて何らかの対抗措置を行っていれば、去年起こった悲劇は軽減されていたのかもしれない。

ソース
http://www.elperiodico.com/es/politica/20180121/mossos-intentaron-destruir-alerta-eeuu-rambla-6567677

エル・ペリオディコ紙が報じた書類

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3件のフィードバック

  1. 2018年1月23日

    […] 同党首はまた、22日に地元メディア”エル・ペリオディコ”が報道した、米国諜報機関からテロ発生の疑いがあるにもかかわらずモススダエスクアドロ自治州警察が「嘘」と発言し、証拠となる文書を破棄しようとしたところ、独立問題で証拠品を集めていた国家警察により押収された件で「驚くべきこと」と発言、被害に遭った被害者の家族や遺族の気持ちを考えると、調査委員会の設置は必要不可欠なものであると指摘した。 […]

  2. 2018年1月24日

    […] 現地メディア、エル・ペリオディコにより、昨年8月に起きたカタルーニャ州同時多発テロに関し、米CIAがモススダエスクアドロ自治州警察に対しテロ発生の警告をしていたにも拘らず、両機関のつながりを拒否しており、警告書を秘密裏に処分しようとしていたことが報道された次の日のことだった。 […]

  3. 2018年8月12日

    […] 更に昨年10月26日、モススがバルセロナ市ベソス地区にある押収品などを処理する施設に古い証拠品などを搬入する際、直前に国家警察によりとめられ、文章などの積荷を押収。 その中には、米国諜報機関からバルセロナでテロが発生する危険性があるという2017年の… […]

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