サンチェス カタルーニャ州の独立を問う住民投票で投票箱を撤去するならば「違法であるならば、中央政府はそれが本当に違法であるかはっきりしなければならない。」

9月4日、マリアノ・ラホイ首相に対し「自治州近代化委員会」設立を申し出た最大野党スペイン社会労働党(PSOE)ペドロ・サンチェス幹事長は5日、ヨーロッパプレスが主催するブレイク・ファストミーティングに主賓として出席、その中で中央政府が10月1日に行われる予定であるカタルーニャ州の独立を問う住民投票の投票箱を撤去する可能性について「違法であるならば、中央政府はそれが本当に違法であるか保証しなければならない。」と発言したことが分かった。

 

また、同ミーティングでサンチェス幹事長はカルラス・プッチダモン州知事に対しクーデターと憲法の知識に乏しいと指摘した。

 

サンチェス幹事長はバルセロナのアダ・コラウ市長に対して、「合法でないならば、自治体の施設を投票所として開放できないはずだ。」と発言した。

 

アダ・コラウ市長は独立を問う住民投票に賛成であるにもかかわらず、それが合法でないならば自治体(バルセロナ市内)の施設を投票所として開放しないと言明している。

 

バルセロナ市は自治体が参加するカタルーニャ独立自治体委員会(ANC)に参加していないため、名目上はカタルーニャ州独立に賛成の立場を示していない。

 

今回のミーティングで注目すべきはこのほかに二点。 一つは、ペドロ・サンチェス幹事長が短期的にマリアノ・ラホイ首相に協力をする旨を伝えたこと。 もう一つは、過去に行われた2014年11月9日の独立を問う住民投票で、投票システムを請け負った日本の情報処理技術企業がこのミーティングのスポンサーに加わっていること。

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