サン・イシドロ祭の熱狂
2026年5月10日、マドリードで開催されたサン・イシドロ祭の闘牛は、故シンガー、ホアキン・サビーナへのオマージュとして幕を開けました。サビーナ自身が闘牛士になりたかったと語っていたことから、この祭りは特別な意味を持っていました。夜遅くまで続いたこの日の興行は、3時間にも及び、観客は熱気に包まれました。
コンデ・デ・マヤルデ牧場の牛たち
この日の主役の一つは、コンデ・デ・マヤルデ牧場から登場した牛たちでした。優れた体躯と気品を持ち、闘牛士に対して従順かつ粘り強い戦いぶりを見せる牛たちは、まさに「贅沢」と呼ぶにふさわしいものでした。しかし、一部のトップ闘牛士たちは、そのポテンシャルを十分に引き出せなかったようです。それでも、牧場主にとっては、このような牛をマドリードに送り込むことが名誉であり、この祭りの価値を高めました。
日本の読者への解説
スペインの「闘牛(Toro)」は、単なるスポーツではなく、芸術、文化、そして歴史が融合した伝統芸能です。日本でいうところの歌舞伎や能のように、その歴史は古く、地域ごとに特色があります。マドリードのサン・イシドロ祭は、スペイン全土からトップクラスの闘牛士と牧場が集まる、一年で最も権威ある祭典の一つです。牛の品種や気性、闘牛士の技術、そして観客の反応が一体となって、その日の「興行」が評価されます。ロマン選手が唯一耳(oreja)を勝ち取ったことは、その日の彼のパフォーマンスが高く評価されたことを意味します。





