スペイン報道界のパイオニア
スペインを代表する日刊紙「エル・パイス」の初代女性編集長を務めた著名ジャーナリスト、ソレダ・ガジェゴ=ディアス氏が5月5日、75歳で死去しました。同紙の創刊(1976年)以来、同紙と共に歩んだ彼女の功績は大きいものでした。ガジェゴ=ディアス氏は1951年、マドリード生まれ。ジャーナリズムの世界で50年以上にわたり活躍し、ブリュッセル、ロンドン、パリ、ニューヨークなど主要都市での特派員経験も豊富でした。
「エル・パイス」編集長として
2018年6月から2020年6月までの2年間、「エル・パイス」の編集長を務め、同紙史上初の女性トップとして注目されました。それ以前にも、フアン・ルイス・セブリアン、ホアキン・エステファニア、ヘスス・セベリオといった歴代編集長の下で副編集長を務めるなど、長年にわたり同紙の編集方針に深く関わってきました。その功績は、スペインで最も権威あるジャーナリズム賞の一つである「オルテガ・イ・ガセット賞」をはじめ、数々の賞で称賛されています。
日本の読者への解説
「エル・パイス」はスペイン語圏で最も影響力のある新聞の一つであり、その編集長を務めたガジェゴ=ディアス氏の死去は、スペイン国内のみならず、国際的な報道界にとっても大きな損失です。彼女は、女性が報道機関のトップに立つことがまだ珍しかった時代に、その地位を確立しました。これは、ジェンダー平等の観点からも、スペインのメディア史における重要な一歩であったと言えます。彼女のキャリアは、スペインの民主化以降のメディアの発展と軌を一にしており、その報道姿勢は多くのジャーナリストに影響を与え続けています。





