スペイン下院議会は9月27日水曜日、スペイン国民党(PP)アルベルト・ヌニェス・フェイホー党首を首班に選出しないことを決定したことが分かった。 大方の予想通り、賛成票172票、反対票178票だった。
これは、7月23日に行われたスペイン総選挙の結果、第一党となった国民党党首をスペイン国王が首班候補に指名。 本日2日間にわたる討論の末フェイホー国民党党首の首相選出に対し、絶対過半数176票に到達せず否決された。
票の内訳は以下の通り
賛成
PP(137)
VOX(33)
Coalicion Canaria(1)
UPN(1)
反対
PSOE(121)
UPN(1)
Sumar(31)
ERC(7)
Junts(7)
Bildu(6)
PNV(5)
BNG(1)
これにより、48時間後に2回目の投票が法律により規定されており、ここでは絶対過半数ではなく単純多数(賛成票が反対票を上回ればよい。 つまり、今回の場合、反対票のうち、7票以上が棄権すれば首班選出決定)
ただ、この2回目の首班投票でもフェイホー党首が選出される可能性は低いというのが大方の予想である。
結果、スペイン国王は首班選出第2ラウンドを開始しなければならず、次回はPSOEのペドロ・サンチェス党首に首相就任を打診するのではないかと見られている。
現在まだ具体的な日程は確定していないが、この第2ラウンドが開始されるのは10月下旬か、11月初旬に行われる予定。
しかしながら、PSOEが首班候補となっても選出されるかどうかは非常に微妙な状況。
なぜなら、本紙が7月24日にいち早く指摘した通り、プッチデモン被告に対し大赦を出すかどうかが鍵となるからだ。
現在プッチデモン被告はカタルーニャ州の独立を問う違法な住民投票を強行し、その後海外に逃亡中。 Junts per Siは大赦を発令すればサンチェス首相に賛成票を投じる予定。 しかしこれに反対する勢力もいるため、出戻り総選挙になる可能性も生じてくる。
出戻り総選挙となれば憲法第99条に基づき来年1月14日を目途に総選挙が行われる予定。 また、選挙の公示から投票まで47日、選挙運動も1週間に短縮される。
