2018年に閉店したバルセロナ郊外サン・ポール・デ・マルにあるサン・パウ本店の姉妹レストラン、サン・パウ東京が今年9月に閉店することが地元メディアの報道により分かった。 (日本国内においては4日前ほどに分かっていた。)
サン・パウのシェフ、カルメ・ルスカイェダ女史は、地元メディアのインタビューに、「6月から、約20年間にわたって提供してきたカタルーニャ料理等を使って、(集大成の)特別コース料理を提供する予定です。」「(この19年の歴史は)商売以上の意味がありました。 我々は多くを学び、多くの友人を作ることができました。」とのこと。 また、閉店日の9月2日は、株式会社グラナダの下山雄二代表取締役が特別夕食会を催す予定で、これにルスカイェダ女史と、夫のトニー・バラム氏も参加する予定。
一方、州営放送のインタビューで、ルスカイェダ女史は閉店の理由を「(サン・パウ東京が入っている)ザ・キタノホテル東京の責任者との「経済的な対立」(もしくは「経済的な意見の相違」(desavenencias económicas))が原因」と明かしている。 ただ、同レストランのインスタグラムの投稿では下山雄二氏との関係は今後とも続けていくと発表している。
サン・パウ本店は1988年に夫のトニー・バラム氏とともに、家族経営の総菜屋の延長としてスタート。
2009年には、ルスカイェダ女史とその息子のラウル・バラム氏とともに、バルセロナ・マンダリンホテル内にレストランMomentsを開店。
以降、サン・パウ本店でミシュランの星を3つ獲得、サン・パウ東京で2つ、Momentsで2つを獲得し、女性シェフとしては初めてミシュランの星を7つ獲得していた。
現在サン・パウ本店は、半分をルスカイェダ女史の娘と娘婿が経営、残りの半分をレストランとしてラウル氏が経営している