スペイン公共雇用機構SEPE(旧INEM)がは2020年12月の失業保険申請ベースによる失業者数を3,888,137と発表した。 2020年11月から36,825人(0.96%)増加、昨年から724,532人(22.90%)増加したことが分かった。
スペインではクリスマスシーズンに向けて失業者が減少する傾向にあるが、今年は11月から約1%増加。 リーマンショックの影響があった2008年から2012年来7年ぶりに12月に失業者が増加した。
発表によると、25歳以下の若者の失業増加幅が47.1%と急増。
2020年の失業者増加数ではアンダルシア州が一番高く191,503人。 続いてカタルーニャ州で109,487人。 マドリッド州は93,184人、バレンシア州は80,137人だった。
このほか、2020年で外国人労働者の失業者が最も多かったのはカタルーニャ州の33,292人。 次いでアンダルシア州の28,932人。 一方、失業増加率が最も高かったのは観光地のカナリアス州で74.05%、バレアレス州の53.58%、アンダルシア州の50.53%だった。
現在スペインではレイオフ(ERTE:一時解雇もしくは一時帰休)が大規模に実施されており、発表された失業者数のほかスペインには約746,900人がERTE中であることが、スペイン内閣府より発表されている。 Covid19によるERTEは、2020年4月30日に最高値3,576,078人を記録しているが、その後時短営業再開などで減少している。