バルセロナ 夜間外出禁止令発令中 バルセロナ市の強制立ち退き政策に反対 約1000人が抗議デモ集会 政府施設の窓ガラスなどを破壊

地元メディアの報道によると10月31日、新型コロナウイルス感染拡大抑制政策中に強制立ち退きを行う政府に対し抗議デモが発生、最終的に約1000人が集まり、政府施設の窓ガラスなどを破壊したことが分かった。

今回のデモ集会は、今週水曜日にバルセロナ北部にあるカサ・ブエノス・アイレスを強制立ち退きが実行されたものを受け、反資本主義、反体制を標榜するカタルーニャ州独立派人民統一候補(CUP)および独立派で過激派組織、CUPの派生組織のArran等によって呼び掛けられた。

今週木曜日にもバルセロナ市Nou Barrisで1世帯が強制立ち退きさせられていた。

抗議デモ集会は31日18時30分ごろからカテドラル前広場で始まり、ライエターナ通りを行進、サンジャウマ広場に向かった。 その際、一部のデモ隊がサン・ミケル広場に向かい、政府施設の窓ガラスなどを破壊、ペンキなどを投げつけるなどしたとのこと。

バルセロナ北部Vallvidreraにあるカサ・ブエノス・アイレスとは、Joan Bruguera i Diasがモダニズム建築を取り入れ設計し、1886年Josep Juanet i Campsが高級ホテルとして営業。 1902年にJosep Juanet i Campsが死去し、4人の子供たちに相続され、Hermanos Juanetというホテルとして営業された。

その後、スペインの内戦時に野戦病院として利用され、その後1960年まで大学生の寮として利用された。 その後Pares Paulがこの建物を購入し、2012年まで高齢者介護施設として利用されるが、その後空き家となってしまった。

このモダニズム建築を市民らが利用しようとし、2017年頃に近隣住民が資金を出し合い2百万ユーロで購入することをPares paulsに持ちかけるが、拒否される。 

2019年にイギリス資本投資会社が3百ユーロでカサ・ブエノス・アイレスを購入し、高級ホテルに改装する計画を行う。

この時地元住民らが反発し、不法占拠を行い始める。

約20人がこの建物を利用し、音楽やワークショップなど、地元住民のボランティア活動も積極的に行われていたが、今週木曜日にモススダエスクアドロ自治州警察により強制立ち退きが行われた。

下はカサ・ブエノス・アイレス強制立ち退きの様子。

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