バルセロナ 独立問題 スペイン最高裁がキム・トーラを18か月間の州知事解任へ 現行法で初めて

地元メディアの報道によると28日、スペイン最高裁判所はキム・トーラ州知事を1年と6か月間、州知事の任を解除する判決を下したことが分かった。

これは、2019年4月28日に行われたスペイン総選挙の際、公的機関において選挙運動に関する宣伝が禁止されているにも拘らず、州庁舎にカタルーニャ州の独立を呼び掛ける文言がかかれた旗を市民が見えるところに大きく掲げていたため、中央選挙委員会(JEC)が撤去を要請した。 これに対し州政府側は文言を多少変えて(Libertat presos politicsと)再度掲げた。 JECはこれに対しカタルーニャ州高等裁判所に選挙法違反及び「不服従」の容疑で訴え出て、これに同裁判所が不服従、選挙法違反とのの判決を下し、スペイン最高裁判所がこれを批准した。

これにより、キム・トーラ州知事は1年と6か月間州知事の任を解任されるほか、3万ユーロの罰金刑が課せられる。 また、この期間地方自治体、自治州、中央政府に関する政治的行動が禁止される。

判決文では、キム・トーラは抗議集会を行う自由があり、政治思想に基づく表現、行動を行うことができるが、憲法の定める公正な選挙の実施に対し、これを抵触する行動は出来ないとし、JECはキム・トーラの表現の自由の権利を奪うものではないと指摘した。 最高裁によると、解任期間は本日28日から有効となるとのこと。

キム・トーラはこの時すでに国外逃亡していたカルラス・プッチダモン前州首相被告の政党JxCATから第11番候補として2017年12月21日に行われた州選挙で出馬。 2018年5月14日に州知事に任命された。 この時、キム・トーラは就任演説で「私はここにいるべきではないし、ここで演説をするべきではないし、州議会の信任を請うべきではない。」と演説。 プッチダモンが州知事として就任すべきと発言した。

キム・トーラはバルセロナ自治大学(UAB)の法学部を卒業後、約2年間企業で勤務したのち、スイスにわたり約2年間保険会社で重役を務めた。 その後カタルーニャ州にもどり政治学等を教えていた。 また、独立推進民間組織Omniumの会長も努めていた期間もある。

キム・トーラが州知事に就任する以前、同氏が執筆したものにLa llengua i les bestiesというものがり、その中で「Ahora miras a tu país y vuelves a ver hablar a las bestias .....bestias con forma humana que igualmente supuran odio. Un odio perturbado, nauseabundo, como de dentadura postiza con moho, contra todo lo que representa la lengua」と書かれており、右派政党から攻撃の的になっていた。

トーラは州知事になってから、その政策の中心をカタルーニャ州でカタルーニャ共和国を設立することに定めていたが、同じ独立派会派JxCATとカタルーニャ共和主義左翼(ERC)との政策の違いによりうまく前に進まなかった。 これは中央政府を無視して一方的な独立を目指すのか、もしくは対話により独立を目指すのかの違いであった。

今回の判決を受け、州選挙は2021年2月7日に開催予定。 また、独立派市民らの抵抗も必至。

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