武漢新型コロナウイルスによる死亡者が世界第2位となったスペインで、スペイン下院議会は25日非常警戒体制の15日間の延長を承認した。
これにより26日早朝官報83が発行され、非常警戒体制中に発効された入国制限、外出制限などの政令の延長が発表された。
地元メディア(エウロパプレス)の報道によると、非常警戒体制(Estado de alarma)は15日間延長され、4月11日まで。 ビデオ会議を導入した昨晩の下院議会では、直接国会に姿を現した議員は50人にも満たなかった。 非常警戒体制延長に関しては、賛成321票、棄権28票であった。 棄権票に入れたのは地方政党で独立賛成派会派で、ペドロ・サンチェス首相の打ち出す対策が十分ではないと反発していた。
現在スペインでは累計感染者が47,610人。 死亡者数が3434人となり、世界第二位。 医療関係者の感染者数も6千人を超えている。 ある病院では、90人の救急病棟に400人が集まるという状況が国営放送で報じられており、医療崩壊が目前に迫っている。