スペイン議会 左派スペイン社会労働党ペドロ・サンチェス幹事長が首相に就任

スペイン下院議会は7日、賛成167票、反対165票、棄権18票で、スペイン社会労働党(PSOE)ペドロ・サンチェス幹事長を首相に承認したことが分かった。

スペイン議会では昨年2月15日に、2019年予算案が否決されたことを受け、ペドロ・サンチェス首相が総選挙を4月28日に前倒しして行うことを決定。

これは、2018年に野党であったPSOEが、当時与党であった国民党党首のマリアノ・ラホイ首相に対し、スペイン最大規模の汚職事件グルーテル事件に国民党が関与していたとして、不信任案を提出し、議会がこれを投票で承認したため少数議席の与党が誕生したため、予算案を議会で可決に持っていくことができなかったため。

その後、4月28日に行われた総選挙では、不信任案が可決した責任を負って辞任したマリアノ・ラホイ首相に代わりパブロ・カサードが党首を努めたものの大敗し、PSOEが123議席を獲得し第一党に躍り出た。

しかしながら、左派PSOEと急進左派ポデモス党の間で連立合意に至らず、組閣することができなかった。 そのため昨年11月10にに出戻り総選挙が決定。

この出戻り総選挙では、PSOEは120議席を獲得、再度第一党となった。 この時、48時間を待たずにPSOEとポデモス党の間で連立合意が発表され話題となった。

その後カタルーニャ州地方政党カタルーニャ共和主義左翼(ERC)と協議を行い、首相信任投票で棄権票を投じるよう合意に至った。 この中の合意内容には、「違法な住民投票に関する刑事罰を再確認する代わりに、市民投票の結果を踏まえた中央政府とカタルーニャ州政府の話し合いの場を設ける。」ことが盛り込まれている。 つまり、州民投票の結果、州議会が独立を一方的に宣言するなどの違法な選挙は、今まで通り刑事罰に当たるが、投票の結果を踏まえた議題で公式に中央政府と州政府間で話し合うことが約束された。

ただ注意しなければならないのは、下院議会に選出されているカタルーニャ州地方政党はERCだけでなく、同じ独立賛成派政党CUP、JxCATも議席をもっており、これら2政党は今回の信任投票で「反対票」を投じているため、PSOEとERCの間で決定された合意案に他の独立派会派は納得していない。

ペドロ・サンチェス首相は現在47歳。 初めて国会議員となったのは2009年のサパテロ政権時で、PSOEに欠員が出たため繰り上げ当選。 その後2011年の解散で議席を失うも、2013年再度欠員が出たため国会議員となった。 これは、2012年にPSOEの議員クリスティーナ・ナルボナ女史がスペイン原子力安全会議の議員として選出されたため、代わりにサンチェス氏が議員に選ばれた。 また、英語とフランス語に堪能で、スペイン政府としては初めて欧州連合で通訳を必要としない首相となった。

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