マドリード・タクシー労働組合は20日、21日朝6時から無期限のストライキに入ることを発表した。
マドリードでは1月23日から27日まで国際観光見本市(FITUR)が市内の見本市会場IFEMAで開催される予定で、タクシーの無期限ストによる影響は大きなものになることが予想される。
この無期限ストでは100台あまりの特別サービス提供タクシーEUROTAXIを配備する予定で、体が不自由な人やがん患者、腹膜透析治療を受けている利用者に「無料」で配車するサービスを提供する。
また21日(月曜日)12時から14時までマドリードのソル広場にてタクシー労働組合が大規模な集会を開く予定。
今回の無期限スト実施までの経緯は以下の通り
タクシー労働組合代表フネスは2018年9月28日より、VTC(UBERなどの運転手付き配車サービス)のマドリード州内のライセンス数を規制法上の6,600台にするよう求めていた。
11月16日、組合代表は州政府とマドリード市に対し、VTC規制進捗状況を問う書簡を送付。
同月21日、マドリード州政府に対し再度書簡を送付。
2019年1月15日、タクシー労働組合は無期限スト決行を決定。 これに対しマドリード州政府は「特急」改正法案を慌てて提示。
この改正法案を巡り、21日朝9時よりタクシー労働組合と政府代表らが話し合う予定。