欧州人権裁判所(TEDH)スペイン国王の写真を燃やしたスペイン人二人へのスペイン裁判所による有罪判決は表現の自由を奪う判決 スペインに罰金など返金するよう命令

欧州人権裁判所(TEDH)は13日、スペイン国王の写真を燃やしたとしてカタルーニャ州住民二人に対し禁固刑もしくは罰金の実刑判決は、表現の自由を奪うものと判断し、スペイン政府に対し二人が支払った罰金2,700ユーロ及び裁判費用9,000ユーロを支払うよう命令したことが分かった。
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事件が起こったのは2007年で、当時のスペイン国王フアン・カルロス2世とソフィア王妃がカタルーニャ州のジローナ県を訪問。 この訪問に反対したデモで、国王らの写真をさかさまにし、カタルーニャ州住民ジャウメ・ロウラ・カペイェラとエンリック・ステルン・タウラツら二人が火をつけた。

この行為に対し、2008年に全国管区裁判所が二人に対し15か月の禁錮刑もしくは2,700ユーロの罰金という実刑判決を下す。

二人は判決後すぐにそれぞれ罰金2,700ユーロを支払うも、憲法裁判所に対し、スペイン憲法20条表現の自由の権利保護に抵触するとして訴えた。
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しかし憲法裁判所は、二人の訴えに対し「上下逆さまにした国王の写真を燃やすという行為は、表現の自由の権利の範疇を超えるものであるとし、訴えを棄却した。

これを受け二人は欧州人権裁判所(TEDH)に対し、欧州の「人権と基本的自由の保護のための条約」第10条に抵触、全国管区裁判所の判断は第9条に抵触すると訴え出た。
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この訴えに対しTEDHは「この二人の行為は、国王個人への攻撃というよりも、国王という公的機関に対する行動であり、政治的批判とみることができ、従って表現の自由の範疇である。」と判断、スペイン政府に対し二人が支払った罰金および裁判費用を支払うよう命令を下した。

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