カタルーニャ州Xデー 2017年10月1日で独立賛成多数になった場合のカタルーニャ共和国はこうなる

カタルーニャ州政府は憲法裁判所の停止命令を無視し、2017年10月1日に州独立を問う住民投票を強行実施する構えだ。

 

カルラス・プッチダモン州知事はこの住民投票で賛成多数を獲得した場合、2日後の10月3日に「一方的に」州の独立を宣言し、カタルーニャ共和国の建国宣言を行うと言明している。

 

カタルーニャ州政府与党ジュンツ・パル・シイ党およびCUPは、10月1日より前に「移行期間時および基本共和国法」Ley de Transitoriedad Jurídica y Fundacional de la Repúblicaの制定を目指している。

 

これは将来のカタルーニャ国にとって「最高法」となるもの。

 

では、このカタルーニャ共和国とはどのようなものなのか、スペインデジタルメディアのEl Confidencialがまとめているので見ていく。

 

-カタルーニャは権利、民主的、社会的に共和国となり、スペイン国と債務に関してネゴを行っていく。

 

-2重国籍を認める。(スペイン国籍とカタルーニャ国籍) 外国人がカタルーニャ国籍を取得するためには、カタルーニャ州に2012年から在住していなければならず、スペイン国籍を取得するためには2016年12月31日から州内で在住届をしていなけれあならない。

 

-公用語は3言語で、カタルーニャ語、スペイン語、アラネス語とし、3言語とも同レベルの権利を持つ。

 

-カタルーニャ州独立過程で書類送検された人物の情状酌量。 これにはアルトゥール・マス前州知事、他フランセスク・オムス、イレーネ・リガウ、ジョアナ・オルテガが含まれる(2014年に行われた憲法裁判所の停止命令を無視して強行された独立を問う住民投票の首謀者ら)

 

-年金受給者および生活保護受給者の安全の保障。

 

-国境の監視(カタルーニャ州境)。 国境(カタルーニャ州境)では税関が置かれ、税金の徴収が行われる。

 

-10月1日以降、憲法選挙が行われる予定。 州政府議会はその名称を憲法議会と変え、新憲法の草案作成に取り掛かる。 草案ができ次第、国民投票(カタルーニャ州住民投票)の実施が発表され、草案の承認、否決を決定する。 その後、新たに総選挙が行われる。

 

-カタルーニャ州政府はその名称を内閣と変更。

 

-カタルーニャ州高等裁判所はカタルーニャ州最高裁判所となる。

 

-裁判所のシステムは現行の5部門から4部門へ。(民法・刑法・行政訴訟・社会訴訟となり、軍法が削除される)

 

-スペイン軍(陸海空軍)はカタルーニャ国内での法的根拠を失う。(つまり、カタルーニャ国独自の軍隊を持つことになる。)

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