文学
7 件の記事

ガルシア・ロルカ『ニューヨークの詩人』、内戦と亡命を越えた奇跡の原稿の旅路
スペイン内戦勃発直前、詩人ガルシア・ロルカがマドリードに残した『ニューヨークの詩人』の自筆原稿。それは詩人の悲劇的な死の後、戦火を逃れ、亡命者の手を渡り、所有権を巡る国際裁判を経て、奇しくも作品の舞台となったニューヨークに辿り着く。スペイン現代史の激動を体現する一冊の詩集の物語を追う。

スペイン文学の新潮流「自己フィクション」— 個人的な記憶が映し出す社会の変容
スペインの有力紙ABCに掲載されたある著名作家の個人的な回想文が、現代スペイン文学の重要な潮流を象徴している。それは「自己フィクション」と呼ばれる、自らの体験を通して社会や歴史を深く掘り下げる手法だ。この記事では、この文学的潮流の背景と、それがスペイン社会の何を映し出しているのかを分析する。

記憶と旅、そして夏の思索――スペイン大手紙の文化特集が映し出す現代の知性
スペインの有力紙ABCが組んだ夏の文化特集は、単なる旅行や美術展の案内ではない。イサベル・コイシェ監督の幼少期の追憶から、文学を道標にした海外への旅まで。そこには「場所」と「記憶」を巡る深い思索があり、現代スペインの知的風景が描き出されている。

カリーナ・サインス・ボルゴ氏にカビア賞――文学とジャーナリズムの境界で故郷を語るベネズエラ人作家
スペインで最も権威あるジャーナリズム賞「マリアノ・デ・カビア賞」が、ベネズエラ出身の作家カリーナ・サインス・ボルゴ氏に授与された。父の死と「根を失うこと」の痛みを綴ったコラムが評価された背景には、スペイン社会における移民文学の台頭と、事実報道を超えた物語への渇望がある。

作家フアン・バス、ETA時代の風刺を回顧
作家フアン・バス氏が、2000年代初頭のバスク地方におけるETAの脅威下で、風刺的な執筆がいかに困難であったかを語りました。同氏の代表作「過剰の三部作」が再刊されたのを機に、当時の社会状況と創作活動について振り返っています。

コンチャ・エスピナ、禁断の日記と栄光
スペイン初の職業作家コンチャ・エスピナ(1869-1955)は、夫に原稿を破られる逆境を乗り越え、自費出版でベストセラーを生み出した。彼女の文学サロンには、ロルカやオルテガ・イ・ガセットら著名人が集った。

作家アルバロ・ポンボ氏、「悪意」に苦悩
86歳を迎えたスペインの著名な作家アルバロ・ポンボ氏が、近年の文化界における「悪意」や「ゴシップ」と化した論争に苦言を呈した。氏は執筆活動を精力的に続ける傍ら、健在な語り口で自身の見解を表明している。
