カタルーニャ州独立運動の恩赦法が発効、スペイン最高裁判所との対立継続へ

カタルーニャ州独立運動で、住民を扇動した罪などへの恩赦法が11日官報(BOE)発令により発効となった。

これにより、今後2か月の間に各司法当局は恩赦法の適用を実施しなければならない。

これを受けスペイン最高裁判所パブロ・ヤレナ・カタルーニャ州独立問題顧問判事は、海外に逃亡中のカルラス・プッチダモン元州首相に対し、公的資金横領の罪による逮捕状は継続すると発言した。 また、検察当局に対して、恩赦法がどこまで適用されるのか詳しい情報を5日以内に提出するよう求めた。

今回恩赦法が発布された経緯
2023年7月23日スペイン総選挙で右派国民党が勝利するも、首相選出に失敗。 
第二党のPSOEが、カタルーニャ州独立推進政党の票と恩赦法を交換条件でペドロ・サンチェスを首相に選出。
下院議会で審議され通過、上院議会で否決。 再度下院議会で承認され、恩赦法が2024年6月11日に発効される。

今後予測される事態
昨日2024年6月10日にカタルーニャ州議会議長が独立派となった。
恩赦法が適用され、カルラス・プッチダモン元州首相被告への逮捕状が撤回されれば、カタルーニャ州首相に返り咲く可能性が高まっている。
欧州議会が2024年2月8日に表明していた、外国諜報機関による国家分断工作が進み、カントリーリスクが高まる。

2024年6月11日現在のところ、カルラス・プッチダモン元州首相被告に対する逮捕状は撤回されていない。

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