2024年5月12日スペイン北東部カタルーニャ州で行われた州選挙で、開票率98.75%の地点で、独立反対派が勝利したことが分かった。
今年3月13日にカタルーニャ州独立推進派会派カタルーニャ共和主義左翼(ERC)党首ペレ・アラゴネス前首相が、今年の予算案が議会を通過しないことや、それに伴いカジノ・ホテル複合施設建設プロジェクト「ハードロック・プロジェクト」がとん挫したこと受け、州選挙を9か月前倒しで実施することを発表、本日5月12日に行われた。
今回最も注目されていたのは、中央政府の社会労働党PSOEペドロ・サンチェス首相が首班指名を下院議会で得るために、カタルーニャ州独立推進会派らの信任が得る必要があり、そのためにはカタルーニャ州独立を扇動し、国内で逮捕状が出ているJunts党首のカルラス・プッチダモン元州首相被告に対する恩赦を認めていたため、今回の州選挙で独立派会派が勝利すれば、同被告の帰国の可能性が非常に高まっていた。
しかしながら、同日大勢が判明した時点で独立反対派会派PSC、PPが躍進、独立賛成派ERCが13議席を失う大敗を喫した事により、独立反対派が合計議席数で過半数の68議席を超える74議席となり、勝利する形となった。
23時30分時点で分かっている議席数は以下の通り(カッコ内は2021年の結果)
独立反対派
PSC 42(33)
PP 15 (3)
VOX 11(11)
Comuns Sumar 6 (8)
独立賛成派
Junts 35 (32)
ERC 20 (33)
CUP 4 (9)
Alianança Catalana 2 (2)
