スペイン司法評議会(CGPJ)は6日、ペドロ・サンチェス暫定首相を首相に選出するためにカタルーニャ州独立支持会派らとの交渉内容で、現在国外逃亡しているカルラ・プッチダモン被告現Junts党首らへの恩赦に関し、「スペインの法の支配の「廃止」を意味し、憲法に違反する」と非難する声明を発出したことが分かった。
現在メディアを沸かせているこの件について、なぜこうなっているのかを分かりやすくまとめると
5月28日日曜日 統一地方選挙で与党PSOEが各自治州で大敗
5月29日月曜日 PSOEが「国民に真意を問う」として総選挙前倒しで行うと発表
7月23日日曜日 PPが第一党となる 投票結果は以下の通り
国民党(PP) 136
VOX 33
UPN 1
スペイン社会労働党(PSOE) 122
SUMAR 31
カタルーニャ共和主義左翼(ERC) 7
Junts 7
Bildu 6
PNV 5
BNG 1
8月23日水曜日 スペイン国王が第一党となったPPの党首フェイホー氏を首相候補に任命
8月27日 必要数176票の賛成票獲得ならず、その後も単純多数を得られず、首相選出失敗 第2ラウンドへ
10月3日 スペイン国王が連立政権で可能性があるPSOEペドロ・サンチェス前首相を首相候補に指名
11月上旬 PSOEとカタルーニャ共和主義左翼(ERC)の間で首相選出合意案が発表
この間10月中旬から、JuntsとPSOEでカルラ・プッチダモン被告への恩赦を含む首相選出合意案が話し合われる。
スペイン国会で恩赦法が決定しなければ、Juntsは首相選出合意案に賛同しない。
期限は11月27日。
それまでに国会で決定するのは難しいため、国会への法案提出という形で打診中
11月6日 CGPJ(スペイン司法評議会)恩赦法は憲法違反であるという声明を発表 (憲法裁判所が判断したわけではないため法的根拠は無し)
