スペインの最高裁判所は、従業員がトイレに行く時間を昼食休憩時間の一部としてカウントすることを禁止する判決を出したことが分かった。
これは、スペイン労働組合CCOOが、元ADECCOのテレマーケティング会社Extel Contact Center(現ABS)が、従業員がトイレに行く時間を、昼食休憩時間としてカウントしていたもの禁止するよう提訴したもので、最高裁判所まで判断がもつれこんでいた。
最高裁判所はこの訴えに対し、従業員がトイレに行く権利は国際的な気手に基づいており、これを労働時間から差し引くことは許されないと判断。
このほか、テレワーク中の技術的な障害や電力が遮断された場合でも、その間労働時間としてカウントし、企業はそれらの問題を修正する責任があると指摘。
一方、タバコやコーヒーなどの時間は休憩時間とカウントし、労働時間外として記録しなければならないと3月9日に判決を出している。
