スペイン下院議会は29日、新型コロナウイルス第2波感染拡大抑制政策のため発令している非常警戒体制(非常警戒事態)を来年2021年5月9日まで延長することを賛成多数で可決した。
現在スペインは新型コロナウイルス第2波感染拡大抑制として、非常警戒体制(非常警戒事態)を発令中。 これは、拡大抑制政策として人の移動の制限を実施したかったが、市民の基本的な権利を拘束する法的根拠が各自治州に存在しないため、中央政府に対し憲法で定める非常警戒体制発令を要求して実施されたため。
これにより夜間外出禁止令を含む非常警戒体制が発令し、憲法に則って2週間ごとに延長するかどうかの国会をを開催しなければならなかったが、今回はそれを簡略化し一気に5月9日まで延長をすることが決定した。
この法案に関して賛成票を入れたのは、与党PSOE、ポデモス党のほか、iudadanos, Más País-Equo, Compromís, PNV, BNG, Coalición Canaria, Nueva Canarias, el Partido Regionalista de Cantabria, Teruel Existe、PdeCATで194票。 反対票を入れたのは極右VOXとForo Asturiasで53票。 PP、Bildu、CUP、UPNは棄権し99票。
来年5月9日までの6か月間の延長が決定したが、来年3月9日に中央政府と自治州政府の連絡政府機関CIS(Consejo Interterritorial de salud)が協議を行い、状況に応じて3月9日に非常警戒体制を撤廃するか、5月9日まで延長するか決定することになった。