新型コロナウイルス第2波感染拡大抑制政策として外出禁止令を伴う非常警戒体制が発令されているスペインで、マドリッド州イサベル・ディアス・アユソ州首相は29日、今週末と来週末のみ州封鎖を実施すると発表したことが分かった。
これは、祝日を利用した市民の大規模な移動を予防する措置として実施するもので、今週末と来週末のみマドリッド州への行き来が禁止される。
アユソ州知事は記者会見で「私はマドリッド州を封鎖するつもりはないが、保健に関する調査結果により、これを行う以外の選択肢がなかった。 しかし州封鎖を最低限にするものとして外科手術的対応を行うことにした(2回の週末のみの封鎖を実施)」と語った。
これに対し中央政府は「現行憲法の規定では2,3日のみの非常警戒体制適用は認められない。」として、人の移動制限を実施する際は最低でも15日間実施しなければならないと指摘。
現在スペインでは各自治州政府が夜間外出禁止令などの人の制限を実施するための法的根拠として中央政府に対し非常警戒体制発令を要請し、11月9日までの期限付きで夜間外出禁止令を含む非常警戒体制が発令している。 現在国会では11月9日以降の延長に関して審議がなされているが、11月9日意向の夜間外出禁止令に関しては各自治州政府に委ねる予定。