地元メディア(ラ・バングアルディア)の報道によると20日、カタルーニャ州政府は”独自”の外出規制緩和措置を検討しており、その中で新型コロナウイルスに対する抗体を持っている市民にパスポートを発行し、外出規制緩和を検討していることが分かった。
この措置は今週末に州政府閣僚会議で審議される予定。
しかしながら、外出規制に関する権限は全て中央政府厚生省が持っているため、州政府が”勝手に”決定することはできない。(児童外出規制緩和も同様) そのため、抗体パスポート法案を中央政府が承認するかどうかが焦点となる。 また、欧州内(シェンゲン協定内)での移動許可もこの抗体パスポートを使用することが検討されているため、欧州議会の承認も獲得したい考え。
ブドー州政府報道官は、「私は政策がうまくいったか、悪かったかを論じることはないが、もしカタルーニャ州が独自に都市封鎖を実行できていれば、パンデミックによる感染者数の拡大はいまより抑えられていたと考える。」とラジオ番組で語り、当初カタルーニャ州政府はいち早く都市封鎖を中央政府に要請していたにもかかわらず、これを許可しなかった中央政府の政策を揶揄、今回の外出規制緩和独自路線を支持した。