カタルーニャ州独立推進民間組織「共和国を守る会」(CDR)が今月バルセロナで予定されているスペイン中央政府閣僚会議開催を受け、市民に対し大規模な抗議デモを呼び掛けていることが分かった。
独立機運が一向に冷めやまないカタルーニャ州で、今月21日にペドロ・サンチェス首相はバルセロナの州庁舎で中央政府による閣僚会議を予定しており、これに対しCDRは反乱・公的資金横領などの容疑で逮捕拘束されている「政治犯」らの開放などを求め大規模な抗議デモを市民らに呼び掛けた。
この日、護憲派市民団体らや警官隊らとの衝突が予想されるため、日本人観光客や在住は不用意に集団に近づかないようにしてください。
CDRとは、反資本主義・反体制・カタルーニャ州の独立を標榜する人民統一候補(CUP)の青年部により組織された独立民間組織ARRANが、昨年10月1日に行われたカタルーニャ州の分離独立を問う違法な住民投票を推進する組織で、3月25日にドイツでカルラス・プッチダモン前州首相被告が身柄を拘束されて以来、州内で高速道路などを封鎖したり、料金所を解放するなどして、抗議活動が活発化している。