スペイン社会労働党(PSOE)ペドロ・サンチェス幹事長は25日、スペイン中央政府下院議会に対し内閣不信任案を提出したことが分かった。 これは、24日にスペイン市場最大規模の汚職事件で国民党が245,492ユーロの罰金刑を受けたほか、国民党会計責任者バルセナス他多くの国民党議員がこの汚職事件にかかわっていたため。
この内閣不信任案は絶対過半数(176議席)が必要で、現在のところポデモス党(71議席)が無条件で賛成票を入れるとしている。
このほかPSOEはカタルーニャ州独立派会派カタルーニャ共和主義左翼(ERC:9議席)とPDeCAT(9議席)の他、バスク地方政党Bildu(2議席)の後押しを受ける予定。 この地点で175議席。
また、バスク地方政党PNV(5議席)も賛成票を入れるとみられているため、内閣解散の公算が高く総選挙となる可能性が非常に高い。
一方、国民党と同じ中道右派の市民党はこの内閣不信任案に対し賛成票を投じないと発表。 リベラ党首は「国民党は終わった。 速やかに内閣解散を発表するよう要請する。」と発言。 ただ、不信任案が提出された場合、内閣は解散することができないと憲法裁判所は指摘。
この内閣不信任案を受けマリアノ・ラホイ首相は予定していたチャンピオンズリーグ決勝観戦のキエフ行をキャンセル。 ペドロ・サンチェス幹事長に対し「スペイン国を弱らせる行為」と批判した。
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