カタルーニャ州議会1月17日の州議会設立議会へ交渉続く カタルーニャ市民党党首アリマダスが新州首相の可能性も

去年10月27日15時32分、カタルーニャ州議会で分離独立宣言法が可決したのを受け、同日スペイン上院議会で中央政府が同自治州政府に介入できる憲法155条の適用可決。 州議会解散の後12月21日にカタルーニャ州地方選挙が行われ、独立会派が70議席を獲得し、絶対過半数68を上回り勝利した。 
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マリアノ・ラホイ首相は1月17日に州議会設立議会開催を発表し、州議会会派は議会の要となる議会議長および州首相候補選出の交渉を続けている。

当初、独立反対派で中央右派のカタルーニャ市民党は、この地方選挙で36議席を獲得し第一党になったにもかかわらず、独立反対派が合計で57議席しか獲得出来なかったために議長および州首相への立候補を諦めるとの姿勢をとっていたが、中央政府国民党及び中央政府市民党、更にカタルーニャ州商工会議所会長らの圧力により政権奪取に方向転換した。

独立派会派みんなでカタルーニャのために党(JxCAT)、カタルーニャ共和主義左翼(ERC)、人民統一候補(CUP)は次期州首相候補選出で意見が分かれていたが、ERCがベルギーに逃亡中のカルラス・プッチダモン前州首相の再任を容認、ジュンケラス被告は州副首相再任を目指すことになった。 (CUPは最初から中央政府による憲法155条の適用をクーデターと位置づけ、カルラ・プッチダモン被告の罷免を認めていない。つまり、今でも州首相であるという見解を持っている。)
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このような状況の中、スペインに入国した際、即逮捕拘束されるとされているカルラス・プッチダモン前州首相被告は、スペイン中央政府(マリアノ・ラホイ首相)に対し、次期州首相候補として指名された場合、裁判所に出頭する代わりに拘束をしないよう求めていた。 これに対し司法判断に介入することは三権分立に反するとし拒否したため、プッチダモン被告はビデオチャットを通じて首班選出議会に出席すると発表。 また、1月12日(金曜日)にERC、CUPの代表者らと次期州議会議長などに関する会議を、逃亡先のブリュッセルで行うと発表した。

ビデオチャットを用いた議会出席に関して、カタルーニャ労働党(PSC)ミケル・イセタ党首は、「国は、首相がその国に滞在していることを必要とする。」「ビデオチャット首相は存在しない。 ホログラム首相も同様に存在しない。」と、批判。 この他中央政府市民党アルベルト・リベラ党首も「ワッツアップで執政するつもりか。 あり得ない。」と発言。

州議会の要となる州議会執行委員会メンバー(Mesa de Parlamen)は、州議会に対し適切な法案を受理・提出する役割を担っており、州議会議長は議会内で話し合われた法案に関し、可決を「受理」し発効する権限を持つ。  前州議会執行委員会メンバーは、州議会に対し「独立宣言法」を提出したことから、全国管区裁判所より反乱・扇動・公的資金横領等の容疑がかけられ罷免され、フォルカディ前議長も、同法案の可決を「受理」したことから同様の嫌疑がかけられている。
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この議長職に関し、JxCAT党はERCから出馬したフォルカディ前議長被告の再選を支援しているが、同被告は議長候補再任の立場を明らかにしておらず、これを否定するだろうというのが(カタルーニャ州以外の)地元メディアの見解。 

議長を含む議会執行委員会メンバーは、去年の地方選挙で決まった議席数から、市民党2人、JxCAT2人、ERC2人、PSC1人からそれぞれ構成される予定。

先の地方選挙の結果、70議席を獲得した独立派会派ではあるが、この70人のうちジュンケラス、ホアキン・フォルン、ジョルディ・サンチェスの3人がマドリードで逮捕拘束中、プッチダモン、トニ・コミン、マリチェル・セレット、クララ・ポンサティ、ルイス・プッチの5人がブリュッセルに逃亡中。 従って、これら8人のうち、獲得した議席を次席に譲らなければ州議会内での独立派会派が保有する有効投票数が62票となる。

一方独立反対派は、市民党36議席、PSC17議席、PP4議席で57議席であるが、独立に関して中立の立場であるポデモス党会派CatComú-Podem党の8議席を合わせると65議席となり、独立派のそれを上回る。
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従って、先の地方選挙で落選した会派や、独立派会派内で、ブリュッセルと拘置所にある議席を巡って水面下での交渉が行われている。

もしこのままでいけば、州議会議長が独立反対派より選ばれ、第一党のカタルーニャ市民党党首イネス・アリマダスが次期州首相となる公算が高い。

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