スペイン 夜間外出禁止令発令中  イージャ保健相が各自治州政府に対し新型コロナウイルス感染拡大抑制規制強化を要請 新たな外出禁止措置も示唆

スペイン中央政府サルバドール・イージャ保健相は15日、各自治州政府に対し新型コロナウイルス感染拡大抑制政策の強化を要請したことが分かった。

現在スペインは非常警戒体制が今年5月9日までの期限付きで発令されており、これを法的根拠として、各自治州政府は夜間外出禁止や特定の商店の時短営業などを義務化している。

イージャ保健相の発言によると、中央政府から新たな「(不要不急以外の外出を禁止する)外出禁止令」を発出する事態を避けるよう、各自治州政府は現在行っている新型コロナウイルス感染拡大抑制政策の一層の規制強化を行うよう要請、例として先日カスティーリャ・ラ・マンチャ州政府が発出した飲食店の休業命令、州内自治体間の人の移動の禁止、夜間外出禁止時間の拡大(同州では20時以降の外出はできなくなっている)等を挙げた。

今のところ可能性としては夜間外出禁止時間の拡大が焦点で、今週水曜日に各自治州政府代表と中央政府らが抑制政策の拡大に関して話し合いがもたれる。 つまり、今週水曜日以降、20時から外出禁止となる州がカスティーリャ・ラ・マンチャ州以外にも増える可能性がある。

このほか、スペイン中央政府保健省が18日に発表したところによると、24時間で新型コロナウイルスに感染した人が7,662人、金曜日から今日までで84,287人が新たに感染。 「累計感染者数」は2,336,451人(スペインの人口4,694万人(2019年)となった。 また、一週間で455人が新型コロナウイルスにより死亡(先週は843人)

現在新型コロナウイルスに感染したことによる入院患者は23,184人、集中治療室使用患者は3,287人。 通常患者による病院のベッド使用率は18.61%、集中治療室は32.71%とのこと。

ただ、バレンシア州では集中治療室の別途使用率が48.09%、ラ・リオハ州が45%、カタルーニャ州が42.38%、バレアレス州が41.04%、マドリッド州が37.78%、カスティーリャ・ラ・マンチャ州が35.98%とそれぞれなっている。

ワクチンに関して、現在までに768,950人が接種している。

追記 19日朝の時点でカスティーリャ・ラ・マンチャ州の夜間外出禁止時間は22時からとなった。

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