明日9月11日はカタルーニャ州の日”ディアダ”で、2012年に発足した独立推進民間組織カタルーニャ国民会議(ANC)を中心として独立を求め大規模な集会が予定されているが、新型コロナウイルス感染拡大を危惧して例年よりも規模は小さくなる予定。
現憲法下で1980年にカタルーニャ州の日として祭日と認定された。 これは、スペイン帝国とカタルーニャ君主国の戦争で、バルセロナが1714年9月11日に陥落したことを記念したもの。
デモ集会は17時14分から開始され、19時に終了予定。
現在まで、ANCに申請された集会参加者の数は約5万人。 地元警察の発表による、2012年からのデモ集会参加者数は以下の通りで、2018年の180万人を皮切りに年々減少傾向にある。
2012年 約150万人
2013年 約160万人
2014年 約180万人
2015年 約140万人
2016年 約87万5千人
2017年 約100万人
2018年 約100万人
2019年 約60万人
今年のディアダでは、カタルーニャ州全土で中央政府代表府やスペイン銀行支店、スペイン国鉄等の建物の前等約100か所にわたりデモ集会が行われる予定。 この他バーチャル空間でもデモ集会が行われる。
バルセロナ市内では主に以下の場所でデモ集会が行われる予定。
サグラダ・ファミリア教会周辺 スペイン社会保険庁、外国人登録事務所前
レタメンディ広場周辺 税務署
大学広場周辺 バルメス通りアリバウ通り周辺
カタルーニャ広場周辺 スペイン銀行支店前
ア・シャンプラ地区 アラゴン大通りのグラシア通りとパうクラリス通りの間にある、社会保険庁庁舎前
サンツ・レスコルツ地区 スペイン国鉄のサンツ駅前パイソス・カタランス広場
今年の大規模集会に対し、カタルーニャ州政府ジョセップ・マリア・アルヒモン保健相は今週月曜日に「市民によるデモ集会開催の権利は保証されている。」としながらも、今年は開催する時期ではないと指摘。 これに対しANCは「このデモ集会は確実に安全で管理されたものとして計画されている。」とのこと。
ANCはデモ集会参加者に対し、他者と4平米(2メートル)の間隔を空け、各デモ集会所に参加人数上限数を設けており、マスク着用を義務化。 また、デモ集会所では消毒液をいつでもつけることができるように配慮し、横断幕やプラカードなどは個人で掲げるものに限る。 更にデモ中は飲食を禁止する等の措置を講じるほか、参加者の体温も測るとのこと。
今年のディアダに対し、スペイン中央政府は機動隊5部隊をカタルーニャ州に派遣している。