(非常警戒体制発令中)スペイン コロナウイルス マドリード州に感度が低い簡易検査キット約1万個が中央政府から送られていたことが明らかに

地元メディアエウロパプレスの報道によると27日、マドリード州政府は中央政府保健省から感度が低く使い物にならない簡易検査キット約9,450個を送られていたことが分かった。

報道によると、地元ラジオONDA MADRIDにマドリード州政府議会議員エンリケ・ルイス・エスクデロが出演、先週の日曜日に感度が低いとされる簡易検査キットを受け取ったことを明らかにした。

インタビューでエスクデイロ議員は、研究機関で問題となった簡易検査キットを調べた後ころ、偽陽性を出していたとのこと。 また、4か所の救急病棟で使用したところ、偽陰性が多く出ていたことも明らかにした。

エスクデイロ議員は「厳格に仕事をする人もいれば、楽観的に仕事をする人もいる。 マドリードは厳格に仕事をしている。」と語り、中央政府保健省は全ての医療用品に関して使用可能であるか判断しなければならないと厳しく指摘した。 報道によると、検査キットはすぐに中央政府に返却したとのこと。(RTVE報道)

また、国営放送RTVEの報道によると、感度が低い簡易検査キットは返品した9千個だけではなく、さらに5万個あると保健相が指摘したとのこと。

現在発令中の非常警戒体制では、中央政府保健省が陣頭指揮を執りマスクや防護服などの医療用器具の管理を行っており、国内の工場や関係施設、空港からマスク等の生産、接収、それらを各州政府に配送管理などを行っている。

そのため、防護服などの医療用品に関してエスクデイロ議員は、中央政府保健省から送られてくる医療用品では十分ではなく、州政府独自で医療用品を購入することができるようしなければならないと指摘。 現在医療用品に関して購入することができる販売元は”中国”しか存在しておらず、世界各国がこぞって発注をしており、この状況を議員は「本当にバザールの様相を呈している。」と指摘。

さらに、中央政府に対し、「メディアが報道するようなマスクなどの医療用品を受け取っていない。」とし、現在まで「とても少ない数。」しか受け取っていないと発言したほか、医療従事者が使用するような高度な防護機能をもつマスク(FFP2もしくはFFP3モデル)は一つも受け取っていないと発言した。

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