スペイン・カタルーニャ州 独立推進民間組織ANCがディアダ用のシャツ25万着を販売し約370万ユーロ以上を売上 今後も増える予定

1714年9月11日にカタルーニャ君主国首都バルセロナが陥落したことを記念したカタルーニャ州の日「ディアダ」は、2012年から独立推進民間組織カタルーニャ国民会議(ANC)の主導の元、独立運動の日という色が非常に濃くなった。 ANCは毎年異なったデザインのシャツを販売し、このシャツを着た多くの独立支持市民がバルセロナを中心としてカタルーニャ州の各地で独立運動を行う。

今年のシャツは青地にキューバ国旗からデザインを得た同州の独立象徴バナー(旗)エステラーダに書かれている星をあしらっている。

現地メディアの報道によると、現在までに新たなディアダ用のシャツは25万着以上を販売し、370万ユーロ以上を売り上げているとのこと。 一着当たり15ユーロで、オンラインショップでは送料が3.87ユーロかかる。

ANCによると、前年の販売数から5%増加しており、今後も11日までに販売数は伸びていくと語っている。

シャツの売上のうち6ユーロは、同州の独立推進のための各抗議活動費用に充てられることが、ANC公式ホームページで分かっている。

また、他の現地メディア(El Nacional)によると、ディアダの日に行われるANC主導の独立運動に参加を表明している市民は8月末で、約3万7千5百人。 昨年と比べると25%減っているとのこと。 同日に州内各地からバルセロナ市内に市民を運ぶため450台以上のバスがチャーターされている。 因みに2013年に独立運動に参加を表明していたのは35万人で最高値だった。

今年9月25日からはキム・トーラ州首相がスペイン最高裁判所にて同州の独立運動に関する裁判が始まる。 ANCは独立運動を主導していた政治家らの保釈金を支払っている。 また、ANCや別の独立推進民間組織Omnium Culturalなどは、過去に州政府から多額の助成金を受け取っている。

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